幾多のオファーも川崎に捧げたプロ生活。代表落選も、中村憲剛は“それでも前を向く”

2014年05月13日(Tue)11時40分配信

text by いしかわ ごう photo Getty Images , Asuka Kudo / Football Channel
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風間監督就任からの驚異的な成長率

幾多のオファーも川崎に捧げたプロ生活。代表落選も、中村憲剛は“それでも前を向く”
風間八宏監督【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 この言葉に中村は感激で震えたという。「100%でプレーしろ」。こんなことを自分に言う指揮官は今までいなかったからだ。風間監督は当時のことをこんな風に証言している。

「憲剛自身はとてつもなく能力があるのに、チームのことばかりを見ていた。何を気にしていたのか、自分で自分を規制しているところがあった。誰も憲剛が50%の力でやるプレーは見たくないでしょ?

 100%のプレーが見たいはず。だったら、そういうチームを作らないといけない。憲剛が100%でやることがチームのためだし、チームも憲剛の為に100%出させないといけない。それが合って初めて面白くなる」

 その結果がどうなったかは、ご存知の通りだろう。風間八宏監督の下でその技術を100%に磨き上げて、昨年下半期には「今が中村史上一番良い」と自負するまでのパフォーマンスを見せ続けたのである。その出来は今季になっても変わらなかった。この4年での充実ぶりを口にする。

「今思うと、4年前なんて何でもなかった。30歳を迎える年だったので、選手として完成したと思ったけど、むしろこの4年間でもっと経験できた。この4年で、選手としての成長率はすごいと思うよ」

 先週の練習後、メンバー発表を控えた心境を聞くと、率直な気持ちをこう明かしてくれた。

「コンフェデが終わってから、ほぼ一年呼ばれていないからね。本当にもう呼ばれないのか、それとも、実は自分を懐に入れてくれていたのか。それは12日にならないとわからない。でも、そこ(当落線上)にいるだけでもありがたいよ。33歳でね。

 良いパフォーマンスをしないと、まわりの方にもこうやって評価されないわけだし。チームの力になれると思っているし、あとはザックさんが判断してくれれば」

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