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【データで読む】共に新監督でスタートした2冠・マンCと7位・マンU。どこで差がついたのか?

5月11日に閉幕したプレミアリーグにおいて、優勝を遂げたマンチェスター・シティと7位に終わったマンチェスター・ユナイテッド。明暗分かれたライバル同士だが、データではどのような差が出たのだろうか?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

完全に明暗が分かれたシティとユナイテッド

【データで読む】共に新監督でスタートした2冠・マンCと7位・マンU。どこで差がついたのか?
優勝カップを手にするヴァンサン・コンパニとマヌエル・ペジェグリーニ監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 覇権奪回と7位転落。今シーズン、ともに新監督を迎えたマンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドは、完全に明暗が分かれた結果となった。

「その要因は?」と問われれば、第一に“監督の手腕”が挙げられるだろう。もちろん、ユナイテッドのデイビッド・モイーズ元監督は、昨季まで11シーズンもの期間をエヴァートンで過ごし確実にチーム力を上げただけに、その実績は否定されるものではない。

 しかし、シティのマヌエル・ペジェグリーニ監督は、母国チリから始まりエクアドル、アルゼンチンを経てビジャレアルで躍進を遂げ、世界で最も強烈なプレッシャーがかかるレアル・マドリーの監督に就任。

 タイトルを獲得出来ず、わずか1シーズンで解任されたものの、マドリーでの経験は確実にプラスとなったことだろう。その後はカタール王族に買収されたマラガの監督に就任し、ここでも躍進。しかも、突然の経営方針変更でピッチ外の騒動に巻き込まれるもチャンピオンズリーグで準々決勝まで進出した。

 スペインでの9シーズンでメジャータイトルの獲得はなかったものの、追い風から向かい風まで激動の日々を過ごしただけに監督としての経験値はモイーズを上回るものだ。

 とはいえ、要因はそれだけではない。今回はチーム全体や選手のパフォーマンスで両チームを比較してみようと思う。

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