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コロンビア戦、青山敏弘を起用すべき理由。守備陣にギャップを生む最高品質の深い縦パス

text by 河治良幸 photo by Asuka Kudo / Football Channel

活きてくる青山の縦パスと正確なサイドチェンジ

 結果として前半の45分でハードワークし、相手の退場を誘発した長谷部、後半に攻撃のリズムを高めた遠藤の効果はあったが、ザッケローニ監督があげた課題は起用法に矛盾があったように思われる。

 ただ、今は2試合の内容を悔いても仕方なく、課題を認識しながらコロンビア戦に活かしていく必要がある。コートジボワールとも、ギリシャとも違ったタイプのチームではあるが、単純なクロスが通用しない相手であることは変わらない。クロスそのものの工夫も大事だが、本来の日本らしくバイタルエリアを突いていきたい。

 そう考えた時に有効なのは青山の起用だ。彼が積極的な縦パスと正確なサイドチェンジを繰り出せば、ゾーンマーキングを基本とするコロンビアの守備にもギャップが生まれてくる。

 ギリギリを躊躇せず狙う青山のパスはカウンターのリスクと隣り合わせだが、そこは相棒となる山口のカバーリングとDFラインの柔軟なポジショニングでフォローは可能だ。

 テンポ良く攻撃を引きたてながら、最高品質の味わい深い縦パスで崩しを演出できるボランチが日本代表の“救世主”となるか。全てはザッケローニ監督の決断にかかっている。

【了】

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