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フランスの“新星”グリーズマンを警戒するドイツ。指揮官はラームのポジションに悩む

今日激突するドイツ対フランス。ドイツのメディアはフランスの攻撃陣にかなりの警戒をしていることが分かる。特に若手FWのグリーズマンを意識しており、彼が先発か否かでラームをどう起用するのか、指揮官も頭を悩ませているという。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

グリーズマンへの警戒

フランスの“新星”グリーズマンを警戒するドイツ。指揮官はラームのポジションに悩む
アントワーヌ・グリーズマン【写真:Getty Images】

 フランス代表との一戦を控えて、SportBild電子版は警戒を現した。2014年7月3日付の記事に「フランスはこんなに危険である」との見出しを付けている。「スーパー・スター、フランク・リベリーの脱落にもかかわらず、フランス代表監督ディディエ・デシャンはドイツ代表との準々決勝の戦いを前にして、オフェンスに贅沢な悩みを抱えている」と記事は始まる。

 SportBild電子版の言う「贅沢悩み」とは何かというと、前線に「新星」アントワーヌ・グリーズマン、「熟練」オリヴィエ・ジルー、「ストライカー」カリム・ベンゼマ、「卓越した小人」マテュー・バルブエナの4選手を抱えていること、とのことである。

 記事の中では先に「新星」とされたグリーズマンについて、また「小さい悪魔」「新しいリベリー」としながら、「バイエルンのスター(リベリー)に似ているタイプ」である、と記されている。

 そしてかつてバイエルンに所属した元フランス代表のビセンテ・リザラズのコメントを掲載した。「かつての左サイドバックは『グリーズマンは全てを変化させた』と熱中している。彼によって試合は明らかによりダイレクトに、より速くなった」。リザラスは3トップについて、グリーズマン・ベンゼマ・バルブエナのトリオに期待しているようだ。

 SportBild電子版はグリーズマンではなく、ジルーが先発すると予想しているが、同時に指揮官デシャンの、どちらを先発させることもできるというコメントも掲載した。SportBildの警戒の矛先は3トップが構える前線、とりわけグリーズマンに向けられているようである。

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