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ハメスとクアドラード、2人のキーマンを封じられたコロンビア。相手の長所を潰したブラジルの強さが光るも、準決勝へ大きな不安

ブラジルに敗れたコロンビア。ハメス・ロドリゲスとフアン・クアドラードという今大会で評価急上昇の2人を封じ込まれた。一方で地元優勝へ一歩前進したブラジルだが、ドイツとの準決勝へ大きな不安を残した。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

ともに計6回の被ファール。ブラジルの徹底マークに苦戦

ハメスとクアドラード、2人のキーマンを封じられたコロンビア。相手の長所を潰したブラジルの強さが光るも、準決勝へ大きな不安
ハメス・ロドリゲスは、4試合で5得点を挙げて日本戦以外の3試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出【写真:Getty Images】

 コロンビアにとって、初の準々決勝での戦いは敗戦に終わった。グループリーグ3試合と決勝トーナメント1回戦の計4試合全てに勝利してきたが、その原動力となったのはハメス・ロドリゲスとフアン・クアドラードだった。

 ハメス・ロドリゲスは、4試合で5得点を挙げて日本戦以外の3試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出。(日本戦のマン・オブ・ザ・マッチはジャクソン・マルティネス)

 さらに、ウルグアイ戦では大会ベストゴール候補とも言われているスーパーゴールで世界中にインパクトを与えた。

 フアン・クアドラードも得点こそ日本戦のPKによる1得点のみだが、驚異的な加速力とドリブル突破でチームに貢献。バルセロナを含むビッグクラブが関心を寄せている注目株だ。

 日本代表を含めて、彼らを自由にプレーさせてしまったチームは高い代償を払わされてこの大会を去っていったが、ブラジルは別だった。

 右ウイングのクアドラードに対してはブラジルの左サイドバック、マルセロが厳しくマークし、計6回(マルセロは4回)のファールで思い通りのプレーをさせなかった。

 オプタ社のパフォーマンススコア(攻撃、守備、ポゼッションでの評価)では、わずか6点と完璧に押さえ込まれて後半35分にフアン・キンテーロと交代でピッチを退いた。

 そして、トップ下で先発したハメス・ロドリゲスにはブラジルのボランチ、フェルナンジーニョがマンマーク気味に付いて、こちらも計6回(フェルナンジーニョは3回)のファールで自由を奪った。(2人が受けた計6回の被ファールは両チーム最多)

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