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期待感が急上昇のオランダ代表、国内では試合時間が社会問題に。虎視眈々の指揮官はPK戦も視野

text by 中田徹 photo by Getty Images

高まる期待。懸念事項はデ・ヨングのコンディション

期待感が急上昇のオランダ代表、国内では試合時間が社会問題に。虎視眈々の指揮官はPK戦も視野
ナイジェル・デ・ヨングはアルゼンチン戦出場もあるのではと期待されている【写真:Getty Images】

 もちろん、5-3-2という守備的なフォーメーションで戦い、ボールを奪ってもポゼッション出来ないという現実に、批判もある。

 しかし、スペイン戦の5-1という大勝利の直後から、国民の間から代表チームに対する信頼が生まれ、「調査によれば開幕前、オランダ人はたった6%しか代表チームの優勝を信じてなかったが、今は36%まで跳ね上がった。また、決勝戦に残ると思っている国民は65%に上る」(7月8日付『デ・テレフラーフ』紙)という。

 注目高まるアルゼンチンについて、「この試合は夢?」と聞かれたファン・ペルシーは「アルゼンチン戦で戦うことは、別に夢でもない。ただ、オランダは勝ちに行かないといけない。夢はW杯を高く掲げること」と今回の大一番も優勝への道程としか見てない。

 そのファン・ペルシーはコンディションが完全にはフィットしておらず、試合前日練習で別メニューだった。ファン・ハール監督は事情をこう説明する。

「ファン・ペルシーは下腹部の具合がよくない。まだ、試合まで1日残されている。ファン・ペルシーはチームにとって、とても重要な選手で、基本的に主将でもある彼は常にプレーする。しかし、その前に彼は身体をフィットさせないといけない」

 気になるのは、アルゼンチンのスター選手、メッシをいかにストップするかだ。ナイジェル・デ・ヨングは、急ピッチで復帰に向けて準備をしており、アルゼンチン戦出場もあるのではと期待されている。

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