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【数字で振り返るW杯】全64試合の“ベストバウト”は? 最も攻撃的で最もGKがシュートを防いだ白熱の接戦

text by 海老沢純一

15本ものシュートを防いだ米GKハワード。ベストバウトに決定したのは?

 最後は、互いの攻撃を最後の最後で食い止めたゴールキーパーたちによるシュートセーブ数のトップ10だ。

【数字で振り返るW杯】全64試合の“ベストバウト”は? 最も攻撃的で最もGKがシュートを防いだ白熱の接戦
1試合のGKシュートセーブ数トップ10

1位 ベスト16 ベルギー 2-1e 米国 19本
ベルギー(GKティボ・クルトゥワ)4本 米国(GKティム・ハワード)15本
2位 グループリーグ ナイジェリア 1-0 ボスニア・ヘルツェゴビナ 16本
ナイジェリア(GKヴィンセント・エニェアマ)9本 ボスニア・ヘルツェゴビナ(GKアスミール・ベゴビッチ)7本
3位 ベスト16 ドイツ 2-1e アルジェリア 14本
ドイツ(GKマヌエル・ノイアー)11本 アルジェリア(GKライス・エムボリ)3本
4位 グループリーグ 韓国 0-1 ベルギー 12本
韓国(GKキム・スンギュ)5本 ベルギー(GKティボ・クルトゥワ)7本
5位 ベスト16 アルゼンチン 1-0e スイス 12本
アルゼンチン(GKセルヒオ・ロメロ)8本 スイス(GKディエゴ・ベナーリオ)4本

 ここでもベルギー対米国がトップとなった。特に、米国のGKティム・ハワードの15本は驚異的だ。延長戦で敗れたものの、ベルギーによる38本(枠内26本)という数のシュートを浴びながら90分間を無失点に抑えられたのはハワードの活躍が大きい。実際にマン・オブ・ザ・マッチにも選出された。

 以上の結果、ここでのブラジルW杯ベストバウトはベルギー対米国に決定!

 この試合は、最も攻撃的で、最も多くのシュートが放たれ、最もゴールキーパーがシュートを防いだ試合だ。実際、シュート数に反してスコアも延長戦の末の2-1と拮抗。大味な展開になる可能性もあった中で、キーパーが試合を引き締めた。

 また、この試合のポゼッション率はベルギーの48%に対して米国は52%と、ほぼ互角。さらに、警告の回数でも両チームに1回ずつと、接戦を演じながらも荒れた展開にはならなかった。そういった展開は見所も多く、観戦も大いに盛り上がるものだ。

【了】

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