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早くも評価を高めている“新エース”。ペップ・バイエルンを加速させるレヴァンドフスキの飢餓感

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

現地紙は称賛するレヴァンドフスキのデビュー

 7月21日、バイエルンは3部に所属するMSVデュイスブルクとテストマッチを行う。デュイスブルクで行われた1-1のドローに終わったチャリティマッチは、レヴァンドフスキにとってはバイエルンの一員としてのデビュー戦となった。

 そして3部のチームが相手とは言え、ポーランド人のアタッカーは早くもゴールという結果を残す。62分、ラフィーニャの右からのクロスを、左足で滑らかにトラップする。そのまま右足でゴールに流し込んだ。

 レヴァンドフスキのデビュー戦と移籍後初となるゴールは、メディアでも大きく取り上げられた。2014年7月22日付のビルト誌では、「バイエルンで1試合1ゴール レヴァンドフスキがシュートを放つ!」という大きな見出しとともに、バイエルンのユニフォームに身を包むレヴァンドフスキの姿が大きく掲載されている。

「レヴァンドフスキが方向を示す」と自らのゴールによって自らの向かう先を示したとされ、69分のデュイスブルクによる同点ゴールが「前ドルトムンターのパーフェクトなバイエルン・デビューを台無しにする」と、レヴァンドフスキに対しては好評価である。

 7月22日付のデュッセルドルフ・エクスプレス誌は、「レヴァンドフスキ 彼のバイエルンへの初ゴール」と大きな見出しを付けた。見出しのLewandowskiという文字は、バイエルンのチームカラーである赤字となっている。

 デュッセルドルフ・エクスプレスは、レヴァンドフスキのゴールを「本当に身分相応の」ものとした。レヴァンドフスキらしさの現れたゴールという意味と、同誌がレヴァンドフスキを早速バイエルンの一員として認めている様子が伺える。

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