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香川真司 10年前

ローマに勝利も不満を漏らしたファン・ハール。「マタ、エレーラ、香川は最高のパッサーだが、全てが間違ってしまった」

「インターナショナル・チャンピオンズカップ」でローマを3-2で破ったマンチェスター・ユナイテッド。ファン・ハール監督は、前半を3-0で折り返しながら2点を奪われたことで不満を口にした。

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Asuka Kudo / Football Channel

「高い標高(1600m)と暑い気候(31度)が原因だったと思う」

 日本代表FW香川真司が所属するマンチェスター・ユナイテッドが26日、遠征先アメリカのコロラドで行われたプレシーズンのミニトーナメント、「インターナショナル・チャンピオンズカップ」の初戦で、セリエAで昨季2位のローマを3-2で破った。

 香川は2日前に行われたLAギャラクシーとの親善試合(7-0で勝利)と同様、後半から途中出場し、3-4-3の守備的MFの位置でプレーした。

 試合はユナイテッドがFWウェイン・ルーニーの2ゴールとMFフアン・マタの1ゴールで、3-0で前半を折り返したが、後半に入るとローマに2点を返されるなど、プレシーズン2戦目にしていくつかの課題が浮き彫りとなった。

 前回同様に3-4-3の布陣で同試合に臨んだルイス・ファン・ハール監督は試合後、次のように不満を口にした。

「いい試合をしたとは思わない。うちの良いパッサーが不調だったのは、高い標高(1600m)と暑い気候(31度)が原因だったと思う。マタ、エレーラ、香川の3人は中でも最高のパッサーだが、全てが間違ってしまった。後半に入ってボール保持の仕方を忘れてしまった。

 3-0で勝っている時、しなければならない唯一の事はボールを保持することであり、相手を走り回らせることだが、我々はそれを忘れ、自分たちのせいでローマに息を吹き返させてしまった。勝ったことはうれしいが、試合内容は良くなかった」

 一方、指揮官はゴールを決めたルーニーとマタについて「ルーニーのマタへのアシストは驚くほど素晴らしかったが、2人とも頭を使って結果を出した」と称賛した。

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