専門家が指摘する日本代表のメンタル面での問題。今後の日本サッカーに必須な育成年代からの“心の強化”

2014年08月14日(木)11時15分配信

text by 木之下潤 photo junior soccer editorial staff
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普段からのメンタル強化が駆け引き上手につながる

――代表の強化には、メンタルトレーニングが重要なパーツの一つですね。

 はい。ただ、本来は育成年代からメンタルトレーニングの知識やスキルを身につけさせるのがいいと考えています。結果的に、それが代表の強化へとつながりますから。

――おっしゃる通りです。具体的に教えていただきたいのですが、ブラジル大会での日本は、1~3戦目へと心理的な状況もさまざまに変わりました。その中で、どうメンタルを作っていけばいいのでしょうか?

 基本的には、どんな試合でもメンタルの作り方は一緒なんです。一人ひとりの心のコンディションとコントロール、また相手の心理面を感じて自分たちの長所を生かしていく工夫。プレー中の間の使い方。セットプレー、PKに対する心理的準備…その中で勝ち点との兼ね合いや、メンバーの変更で、戦い方やフォーメーション、相手との噛み合わせなどが変わるので、それに対処することが求められるわけです。

 今大会の日本代表は、結果的にもまだまだ発展性を秘めた国だということが言えると思いますが、メンタル面においてもそう感じました。

 技術や戦術の向上ばかりがうたわれますが、メンタルの強化も不可欠です。やはり、心も計画性を持って強くしていかなければいけませんし、知識や自らの実感が得られなければ養っていけませんから時間を要します。だからこそ、もっとメンタルも理論的に学ぶ必要がありますし、トレーニングの知識や方法を育成年代から身につけてもらいたいです。メンタルの強化から、サッカースキルの向上、また人間としての成長に繋がっていってほしいと考えています。

【了】

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