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「大きな課題を背負っている」。早くも手腕が問われるファン・ハール。わずか1敗で一転したマンU現地評

プレミアリーグ開幕戦でスウォンジーに敗れたマンチェスター・ユナイテッド。ルイス・ファン・ハール監督の初陣だけに、大きな期待を集めながら黒星スタートとなったが、現地メディアはどのように報じたのだろうか?

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

42年ぶりにホームでの開幕戦で敗北

「大きな課題を背負っている」。早くも手腕が問われるファン・ハール。わずか1敗で一転したマンU現地評
香川真司は出場機会なしに終わった【写真:Getty Images】

 日本代表MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッドは16日、ホームで行ったプレミアリーグ開幕戦でスウォンジーに1-2で敗れた。香川は出場機会なしに終わり、ユナイテッドは42年ぶりにホームでの開幕戦で敗北を喫した。

 ルイス・ファン・ハール新体制で初の公式戦となった同試合で、ユナイテッドは5勝1分けと好調だったプレシーズンで起用し続けた3-4-1-2の布陣を採用。2トップにルーニーとエルナンデス、トップ下にマタ、左右MFにヤングとリンガードを配し、守備的MFにはフレッチャーとエレーラが入った。

 ユナイテッドはリーグ最多タイの6人の離脱者を抱えていたことから、若手のMFリンガードとDFブラケットがリーグデビューした。

 前半28分の失点は、ユナイテッドが選手層の薄さと新システムに順応しきれていないことを露呈するものだった。

 引いて守るユナイテッドに対し、守備ラインでボールを回して様子をうかがったスウォンジー。この策略にユナイテッドの前線3人が前に誘き出されると、1本のパスから崩された。

 スウォンジーはワントップのボニーがセンターサークルに大きく空いたスペースに引いてポストプレーをすると、右サイドに展開して前進。

 3対3の状況を作ることに成功すると、守備が最も脆いブラケットとヤングの裏のスペースを突いてユナイテッドの守備を混乱させ、最後はペナルティエリア外中央でフリーになったキが右隅に決めた。ゴールまでに繋いだパスが29本だったことも、ユナイテッドのプレスの甘さを際立たせていた。

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