“サッカーで客を呼べる”クラブ、川崎F。「ここにしかないサッカーをしよう」。ゲームを支配し、相手を攻撃し続ける

川崎フロンターレのホーム、等々力陸上競技場の平均収容率はJ1、J2合わせてトップを誇る。その理由には、大久保嘉人の存在やイベント企画の充実が挙げられるが、最たる要因は「サッカーで客を呼べるようになってきた」ことである。

2014年08月23日(Sat)10時19分配信

text by いしかわ ごう photo Getty Images
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今季の平均収容率は80.23%。シーズンが進むにつれて高まる

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W杯後も高い集客率を叩き出している川崎フロンターレ【写真:Getty Images】

 ブラジルW杯後の集客問題は、Jリーグ関係者にとって大きな懸念材料だったことだろう。06年ドイツ大会後の前例があっただけに、ブラジル大会の日本代表の惨敗を受けて、サッカー人気を心配した関係者は少なくなかったはずだ。

 そんな中、W杯後も高い集客率を叩き出しているクラブがある。現在(第20節終了時点)J1リーグで2位につけている川崎フロンターレだ。

 今季の平均入場者数は1万6602人。この数字自体は、J1クラブでも中位より少し上という程度(7位)。現在、ホームスタジアムである等々力陸上競技場のメインスタンドが改築中のため、約2万人が上限になっているという影響もあるが、平均入場者数に関していえば、騒ぎ立てるほどの観客数ではない。

 特筆すべきは、スタジアムの収容率にある。今季、これまでの平均収容率は80.23%。この数字はJ1とJ2で使用されている全48スタジアム中でトップとなっている。

 とはいえシーズン序盤はそれほど高い収容率だったわけではない。ヴィッセル神戸との開幕戦は67.7%(1万4011人)。そこから第7節の柏レイソル戦までのホームゲーム3試合はそれぞれ65.2%(1万3498人)、60.1%(1万2431人)、59.8%(1万2379人)と、70%にも満たない収容率だった。

 だがシーズンが進むにつれてその数字も徐々に高まり出した。W杯開催によるインターバルを挟んだことで、その流れも落ち着くかに見えたが、リーグ戦再開後のホームゲームとなった7月27日の第17節アルビレッスク新潟戦は93.0%(1万9254人)。

 続く8月9日の浦和レッズ戦は88.8%(1万8378人)、8月16日のセレッソ大阪戦が87.6%(1万8124人)だ。約1万5000人も入れば座る席を探すのに苦労するスタジアムで、85%を越える収容率はまさに満員御礼。もちろんチケットは完売だ。

 クラブにとっては、過去3試合連続でチケットが完売した経験はなく、この人気ぶりにはクラブ関係者も驚きを隠せないようである。

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