主将の交代、功労者の引退で時代の変わり目に差し掛かるドイツ
ドイツ代表が新たなスタートを切った。
2014年9月7日、2016年の夏にフランスで開催される欧州選手権本大会へ向かって予選が始まった。グループDに入ったドイツ代表は、スコットランド代表との初戦をボルシア・ドルトムントのホーム、ジグナル・イドゥナ・パークで迎える。
ブラジルW杯を優勝で終えて、レアル・マドリーのクロースが大衆紙ビルトに「勝利の感情を再び抱く」と語ったように、欧州選手権で優勝を目指すドイツ代表にとって重要な初戦となった。
W杯に続いてビッグ・タイトルを目指すという意味だけでなく、メンバーの構成面でもドイツ代表は重要な節目を迎えている。ブラジルでの戦いで主将を務めたラーム、グループリーグのガーナ戦ではチームを救ったクローゼ、そして最終ラインを支えたメルテザッカーの3名は代表からの引退を表明した。
3日に行なわれたテストマッチのアルゼンチン代表戦の前には、ブラジルW杯に限らず長くドイツ代表を支えて来た3者を讃えるセレモニーが行なわれている。
新しい主将はシュバインシュタイガーが務めることとなった。監督こそ変わらずレーブが率いるものの、ドイツ代表は主将の交代、功労者の引退といった時代の変わり目に差し掛かっているのである。
対スコットランド代表戦でのドイツ代表の先発メンバーは次のとおり。【GK】ノイアー、【DF】は右SBルディ、CBにボアテングとヘーヴェデス、左SBドゥルム、【MF】はクロースとクラマーのダブルボランチ、2列目に右からミュラー、ロイス、シュールレ、【FW】がワントップにゲッツェだ。