スコットランドを相手に苦戦も2ゴールのミュラーがチームを救う
2-4のスコアで敗れたアルゼンチン代表戦では、代表に復帰したゴメスがワントップを務めたが、試合中に何度かあったチャンスを決め切ることが出来なかった。
また同じく先発したギンターも再三裏を取られて4失点の要因となってしまい、スコットランド代表戦ではコンディションの戻ったボアテングが最終ラインに入っている。
どこかラーム、クローゼ、メルテザッカーの不在を実感させたアルゼンチン代表戦だったが、対スコットランド代表戦ではクローゼの代わり、つまり苦しいときにチームを救う力、については1つ回答を得ることが出来た。
スコットランド代表を相手にして、前半戦はドイツ代表が試合を支配する。中盤の底からクロースがゲームを組み立て、SBのルディとドゥルムは積極的に攻撃参加し、ドイツ代表は左右両サイドから攻め立てた。
14分に訪れた相手のカウンターのチャンスも、ノイアーがゴールの前からボックスの外へ果敢に飛び出してこれを防ぐ。そして17分にゴールを決めたのが、ミュラーだ。ルディの右からのクロスに頭で合わせて先制点を決める。
その後もトップ下にロイスが加わって前線のスピードが増したドイツ代表は、攻撃時にはボランチのクラマーが1列上がって4-1-4-1の形を取りながら、スコットランド代表を攻め立てた。
しかし66分、フレッチャーのパスにアンヤが最終ラインの裏に抜け出して、同点ゴールを決められてしまう。
攻め続けながらも追加点を奪えない中での嫌な展開だったが、すぐさまゴールを奪い返したのは、またしてもミュラーである。70分、コーナーキックから相手がクリアミスしたところを、ヘーヴェデスが落として、ミュラーが押し込んだ。
8日付のキッカー紙はスコットランド代表戦の記事に対して「ミュラーがスタートを救う」と見出しを付けた。
「2014年の世界王者は欧州選手権の予選の始まりでひどくハラハラしなければならなかった。それでも最終的には2-1の勝利に辿り着く。なぜなら、トーマス・ミュラーが2ゴールを決めたからである」として、採点ではミュラーにチーム最高点の「2」を付与している。