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香川真司 10年前

一夜明け、ドイツ紙が香川に最高点、ベスト11にも。「魔法を使う」「ロイスと共に夢のペアとなる素質がある」

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「バイエルンにとってこれから嫌な相手になるだろう」

 指揮官クロップは「ずっと鳥肌が立ちっぱなしだったよ。彼は本当に良くやった。1-0となるきっかけとなったパスは傑出していたね。2-0となった場面では、彼は簡単につまみ食いをした」と述べ、ドイツ代表ドゥルムは「彼は明らかに優れたサッカー選手で、学んだことを何一つとして忘れていない」とコメントを残した。

 ドルトムントの位置するルール地方の地元紙デュッセルドルフ・エクスプレス日曜版も香川を大きく取り上げている。「サンダルを履いたBVBの英雄」という大きな見出しで、試合終了後にサンダル履きでグロスクロイツ、ムヒタリヤン、ドゥルムらと手を繋いで客席に挨拶する香川の写真が掲載されている。もちろんそこに悪意はない。

 デュッセルドルフ・エクスプレス紙日曜版:「誰もがスタンディング・オベーションでカガワを祝う」

 同紙にセバスチャン・ケールは「全てが素晴らしい!」と短くコメントを残した。

 ビルト紙は香川にチーム内で最高点の「1」を付与し、この日行われた試合のベストイレブンに選出した。そして最後にヨルグ・ヴェイラー氏による解説では次のように記されている。

 ビルト日曜版:「事実であること――今やドルトムントはロイスの代わりを務めることの出来る1人のスーパースターである『10番』を抱えている。カガワとロイスと共にBVB は、バイエルンにとってこれから嫌な相手になるだろう。そのコンビはブンデスリーガの新しい夢のペアとなりうる素質がある」

 BVBの反撃が始まろうとしている。

【了】

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