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総額700億円超! 負傷者続出のブンデスリーガ。ロイスにラーム…“FC負傷”でリーグV確実?

text by 本田千尋 photo by Getty Images

一流選手の負傷は「フットボールの魅力」の損失

総額700億円超! 負傷者続出のブンデスリーガ。ロイスにラーム…“FC負傷”でリーグV確実?
クラース・ヤン・フンテラール【写真:Getty Images】

 例えば今季CLのグループDを例にとってみれば、ドルトムントの合計市場価値は3億4420万ユーロ(約507億9500万円)となっており、ガラタサライは1億7600万ユーロ(259億「7300万円」となっている。アーセナルは4億980万ユーロ(604億7600万円)と少し離れているが、アンデルレヒトは6980万ユーロ(約103億円)に留まっていることを考えれば、グループDに入っても十分に戦える数値だ。

 そして「ブンデスリーガ全体の93名の負傷者」を合わせた5億400万ユーロという数値をCL本戦出場の32チームの中で考えてみると、1位レアル・マドリー:6億7300万(約993億1800万円)、2位バルセロナ:6億600万(約894億3000万円)、3位バイエルン:5億6440万(約832億9000万円)、に次ぐ4位の金額となっている。

 なお、「ブンデスリーガ全体の93名の負傷者」を入れなかった場合の4位以下については、4位チェルシー:4億4450万(655億9700万円)、5位マンチェスター・シティ:4億3780万(約646億1000万円)、6位アーセナル:4億980万、7位パリ・サンジェルマン:3億9390万(約581億2900万円)、8位ドルトムント:3億4420万、9位リバプール:3億3350万(約492億1600万円)、10位ユベントス:3億2220万(約475億4800万円)、である。

 もちろん93名という人数を考えれば、チームという単位と単純に比較することは出来ないが、「損失額の規模」を実感することは出来るのではないだろうか。11月26日の時点でブンデスリーガは、欧州CL常連1チーム分の損失を負っている、ということだ。

 そしてそれは単に「金銭的なもの」に留まるものではなく、「フットボールの魅力」の損失とも言い換えることが出来るだろう。その顔ぶれを眺めて見れば、「FC負傷」はどこかこちらをワクワクさせるところがある。

 シュポルトビルト紙の記事の中でシャルケ所属のフンテラールは、9月から始まるCLを含んだ過密日程を引き合いに出し、「人々は毎試合のクオリティが同じであることを要求することは出来ない」と述べている。このフンテラールの言う「クオリティ」を「魅力」と言い換えることも出来るはずだ。

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