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香川真司 9年前

「全く良くない」。ヘルタ戦の敗戦で再び危機の中へ落ちたドルトムント。地元紙も厳しい論評

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「生き延びるための剥き出しの闘いが始まる…」

 14日付のベルリンの地元紙B・Z日曜版は、「シーバーがクロップの静止したフットボールを処罰する」という大きな見出しで報じた。

 まず同紙は「闘った、ハラハラした、勝利した!」と記して、「シーバーはヘルタを危機の外へ放ち、そしてクロップの静止したフットボーラーたちを危機の中へ呼び戻す」とした。

 同紙にヘルタの監督ルフカイは「とてつもなくほっとしたよ。今日我々は多くの工夫をして、必要な幸運を手繰り寄せた」と述べ、シェルブレッドは「我々はプランを持って臨み、完璧に実行に移した。我々の今季ベストゲームだよ!」とコメントを残している。

 一方でB・Z日曜版はドルトムントについて「あまりにチャンスに乏しいBVBは、70年代のような静止したフットボールをプレーした」と厳しく記している。
 B・Z日曜版によるヘルタ・ベルリン戦のドルトムントの先発メンバーの採点は次のとおり。

 【GK】ランゲラク「3」、【DF】ピシュチェク「5」、スボティッチ「4」、フンメルス「5」、シュメルツァー「5」【MF】ベンダー「4」、ケール「5」、オバメヤン「5」、ギュンドアン「4」、ムヒタリヤン「6」【FW】インモービレ「4」。
 同じく香川真司に採点は付与されていない。

 ビルト日曜版は最後に、対ヘルタ戦でドルトムントではブラジルW杯ドイツ代表選手はフンメルスのみがプレーしたことに触れて、「代表チームはタイトルを掴んだ。それとは逆にドルトムントではゆっくりと生き延びるための剥き出しの闘いが始まる…」と記した。

 奇しくも今夏ドルトムントからヘルタに完全移籍したシーバーの一撃で、再びBVBは危機の中へと戻っていった。

【了】

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