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日本代表 9年前

全国V星稜魂健在の本田&豊田。高校サッカーで培った精神力がアジアの頂点に導く

日本代表がアジア杯初戦でパレスチナを下した同日、本田圭佑と豊田陽平の母校・星稜高が初の全国制覇を果たした。Jユース重視の傾向が強まる現在でも、代表メンバーには高校サッカー出身者は多い。高校3年間で培った精神力が世界で通用することの証だ。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

4-0の快勝もすでに先を見据える本田

全国V星稜魂健在の本田&豊田。高校サッカーで培った精神力がアジアの頂点に導く
本田圭佑【写真:Getty Images】

 アジア王者の座を死守するために、2015年アジアカップに参戦している日本代表。その重要な一歩となった12日の初戦・パレスチナ戦(ニューカッスル)を4-0で白星発進し、内容はともかく選手たちは安堵感を覚えた様子だった。

 一夜明けた13日のニューカッスル市内のトレーニングは主力組、サブ組、GKに分かれた調整で、主力組は全体にリラックスムードが漂った。

 ただ、本田圭佑(ミラン)は「個人的に違う調整の方がいいと判断した」と入念に足のストレッチを行い、走りには参加しなかった。武藤嘉紀(FC東京)も前日の飛び蹴りを受けた影響から別メニューだったが、問題はない様子。

 あくまで大事を取ったものと見られ、16日の1次リーグの天王山・イラク戦(ブリスベン)はピッチに立てそうだ。

 練習後には前日貴重な先制弾を叩き出した遠藤保仁(G大阪)やマン・オブ・ザ・マッチを受賞した岡崎慎司(マインツ)らが取材対応に応じたが、本田もテレビのインタビューを受けた。

「4-0という結果はよかったと思います。ただ終わったことはもう振り返ってもしょうがない。次の試合でいい入りができるように準備したい」と、彼の目はすでに先を向いていた。

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