「プロセスや内容重視」もベテラン主体。ズレが生じた強化策と現場。求められる将来への若返り

アジア杯連覇を目指した日本代表は、準々決勝で敗退。ハビエル・アギーレ監督は大会前に「勝ちに行く」と宣言していたものの、結果を受けて霜田正浩技術委員長は「内容重視」だったとトーンダウン。3年後のW杯へ明確なビジョンの下、若返りが求められる。

2015年01月24日(Sat)16時30分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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「プロセスや内容を今は重視」

「プロセスや内容重視」もベテラン主体。ズレが生じた強化策と現場。求められる将来への若返り
霜田正浩技術委員長【写真:Getty Images】

 2連覇を目指した2015年アジアカップ(オーストラリア)でまさかの準々決勝敗退という苦い現実を突きつけられた日本代表。アジア8強止まりというのは、日本がW杯初出場を果たした98年フランス大会より前の96年UAE大会まで遡らなければならない。

 苦しみ抜いた2004年中国大会や2011年カタール大会でもアジア王者に輝いているだけに、いくらPK負けとはいえ、今回の結果には誰もが納得いかないはずだ。

 日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長は、UAE戦(23日・シドニー)に敗れた翌朝、シドニー空港で行われた報道陣による囲み取材の場でこう語った。

「結果に関しては重く受け止めなければいけない。代表チームには結果が全てという部分がありますから。結果でいろんなことを判断すること、結果に至るプロセスを評価することの両方をやらなきゃいけないと思っています。

 ただ、結果のウエイトがより重くなる時期はこれから先に出てくる。非常に申し訳ない気持ちは沢山ありますけども、そこに至るプロセスだとか、監督の練習方法だとか雰囲気だとか、チームの進むべき方向だとか、そういうプロセスや内容を今は重視をして、前向きに捉えていきたいと思っています」と。

 つまり、協会としては今大会をあくまで3年後のロシアW杯に向けたチーム作りの第一段階と捉えていたということになる。ハビエル・アギーレ監督は「勝ちに行く」と強調していたが、結果を受けて「内容重視」という考え方にトーンダウンした印象もある。

 最初からそういう方向性であれば、ベテラン主体のチーム構成ではなく、武藤嘉紀(FC東京)や柴崎岳(鹿島)ら若手をもっと積極起用することもできた。そのあたりの微妙なブレを指摘する声がもっと出ていいはずだ。

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