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U-22日本、シンガポールに8得点完勝。来月リオ五輪予選開幕

text by 編集部 photo by Getty Images

日本シンガポール
2得点を挙げた中島翔哉【写真:Getty Images】

【U-23シンガポール 1-8 U-22日本 国際親善試合】

 来月開催されるリオ五輪アジア1次予選に向けた国際親善試合が14日行われ、U-22日本代表はアウェイでU-23シンガポール代表と対戦した。

 日本はGKに清水の櫛引、DFにはA代表経験のある新潟の松原、鹿島の植田に加え、神戸の岩波と福岡の亀川を起用。

 中盤の底では川崎Fの大島と、キャプテンを務める湘南の遠藤がコンビを組み、2列目には右から千葉の井出、FC東京の中島、鹿島の豊川、1トップに新潟の鈴木武蔵が入った。

 序盤の日本は不用意なボールロストやファウルが散見され、人工芝のピッチへの適応に苦しむ。しかし、徐々に馴染み、主導権を掌握した。

 10分、松原が右サイドからアーリークロスを上げると、シンガポールのCBアドリがクリアしそこなう。そのボールがファーサイドに詰めていた中島の下へ渡り、先制点を叩き込んだ。

 先制したものの、その後はシュートが枠に飛ばない時間帯が続く。

 それでも23分、中島が格の違いを見せつける。豊川のスルーパスをエリア内で受けると、自ら仕掛けて角度のないところからシュートをねじ込んだ。

 さらに34分、コンビネーションで左サイドを崩し、亀川がゴール前に早いボールを送る。GKの目の前で井出に当たってコースが変わり、鈴木武蔵が押し込んで3点差とする。

 42分、今度は豊川が左サイドから上げた右足クロスに逆サイドから飛び込んでいた井出が頭で合わせて4-0に。前半アディショナルタイムには相手の中途半端な対応を突いて大島がミドルシュートを突き刺し、5-0で折り返した。

 日本は後半開始から櫛引に代えて磐田の牲川、松原に代わって明治大の室屋、井出に代えて広島の浅野、鈴木に代えて札幌の荒野が出場する。また、49分には豊川を下げて京都の原川を投入した。

 55分、後半から入った荒野が亀川の折り返しに合わせて6点目。76分、中島が絶妙なスルーパスを通し、右SBの位置から駆け上がって来た室屋が決めて7-0とした。

 しかし、直後に日本はまさかの失点を喫する。右サイドからのFKにイルファン・ファンディがエリア内で合わせると、両チーム入り乱れる中GKも触れず、ボールはゴールに吸い込まれた。

 クリーンシートの可能性はなくなったが83分、長い縦パスに反応した荒野が相手DFとの競り合いを制し、GKの鼻先をかすめるループシュートを決め、8-1とリードを7点に戻す。

 その後はスコア動かず、8-1でU-22日本代表が勝利を収めた。レベルの差が大きく8得点と攻撃陣が結果を残した一方で、無失点で終わるべき相手だっただけに終盤失った1点は痛かった。

 U-22日本代表は来月27日からAFC U-23選手権2016予選を戦う。初戦は3月27日に開催国マレーシアと、同29日にベトナム、同31日にマカオと対戦する。中1日という厳しい日程を乗り切らなければならないが、リオ五輪に向けた大事な一歩目だけに、負けは許されない。

【了】

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