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柏、延長までもつれた激戦を制し2年ぶりのACL本大会出場権獲得!

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

柏、圧倒しながら延長までもつれた激戦を制しACL本大会出場権獲得!
2得点で柏を勝利に導いたレアンドロ【写真:ダン・オロウィッツ】

【柏レイソル 3-2 チョンブリFC ACLプレーオフ】

 AFCチャンピオンズリーグ本大会出場権をかけたプレーオフが17日に行われ、柏レイソルはタイのチョンブリFCと対戦した。

 吉田達磨監督は初めての公式戦で4-3-3を採用。GKに菅野、DFに右からキム・チャンス、鈴木、増嶋、輪湖、中盤の底は茨田が務め、インサイドハーフに大谷と武富、3トップは右から工藤、レアンドロ、クリスティアーノが入る。

 橋本の移籍で空席となった左サイドでは昨季は出場機会の少なかった輪湖がチャンスを掴み、湘南へのレンタルから復帰した武富がスタメンの座を勝ち取った。

 序盤からボールを支配して主導権を握った柏は8分、右サイドからのクロスを受けたクリスティアーノがエリア内で仕掛けてシュート。一度はGKに弾かれたが、こぼれ球に武富が詰めて先制点を手にした。

 チョンブリは直後の10分、ロングボールに反応したレアンドロ・アスンソンがキム・チャンスを振り切ってフィニッシュ。見事なカウンターで早々と同点に追いつく。

 嫌な形で同点にされた柏はその後も相手をポゼッションで圧倒しながら、左サイドを中心にチャンスを作り出していく。20分過ぎには複数回エリア内でビッグチャンスを迎えるが、相手選手がゴールライン上を固め、勝ち越しとはならない。

 その後も攻め続けた柏だが、チョンブリの粘り強い守備を前に追加点を奪えず。柏は簡単にディフェンスラインの裏を突かれて決定機を作られてしまう場面も見られ、守備に不安を残して前半を終えた。

 後半に入って58分、相手DFがエリア内でハンドを犯し、柏がPKを獲得。これをレアンドロが決めて勝ち越しに成功した。

 しかし65分、チョンブリは左サイドでボールを受けたタウィーカーンがエリア内で仕掛け、柏DFの寄せが甘いと見るや右足一閃。見事なシュートが決まり、再び同点となる。

 圧倒的にボールを支配し、30本近いシュートを放ちながら3点目を奪えない柏は、77分に存在感が希薄だった工藤を下げて太田を投入するが、90分では決着がつかず延長戦に突入した。

 延長前半も完全に柏のペース。再三チャンスを迎えたが、クリスティアーノや太田のシュートは枠を大きく外れ、試合を決めることができない。

 延長後半に入っても柏のシュートはことごとくゴールに嫌われる。クロスに対してフリーで合わせた太田のシュートもクロスバーに直撃でネットを揺らすことができない。

 114分、柏はシュートを全く枠に飛ばせなかったクリスティアーノを下げてオランダから復帰した大津をピッチへ送り出す。

 そして116分、待ちに待った瞬間がやってきた。太田の右CKにレアンドロが頭で合わせて待望の勝ち越しゴールを奪う。

 柏はその1点を守り切って3-2で試合終了。不満の残る内容ながらACL本大会出場権を獲得した。

 本大会ではグループEに入る柏は、全北現代モータース、山東魯能、ビン・ズオンと同組となる。初戦は今月24日のアウェイ全北現代戦だ。

【了】

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