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CLベスト16、1stレグ。“がっぷり四つ”のレバークーゼン対アトレティコ。サッカーファン垂涎の一戦

チャンピオンズリーグのベスト16、1stレグ。レバークーゼンはアトレティコ・マドリーをホームに迎える。2人のキーマンを欠くレバークーゼンだが、ともに激しいプレッシングを特徴とするだけに好ゲームとなることは必至だ。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

不動のCBが出場停止。不安募るレバークーゼン

CLベスト16、1stレグ。“がっぷり四つ”のレバークーゼン対アトレティコ。サッカーファン垂涎の一戦
ロジャー・シュミット監督【写真:Getty Images】

 25日に開催されるチャンピオンズリーグ(CL)のベスト16、1stレグ。この日は、レバークーゼン対アトレティコ・マドリー、アーセナル対モナコの2カードが行われる。

 ジネディーヌ・ジダンのサッカー史に残るボレーで敗れた01-02シーズンの決勝、対レアル・マドリー戦以降、レバークーゼンは02-03シーズンにグループステージ敗退、04-05、11-12、13-14シーズンと出場した3大会連続でベスト16敗退に終わっている。

 悪い流れを断ち切りたい今季だが、その相手は昨季のファイナリストであるアトレティコ・マドリー。ウィリアムヒル社のオッズを見ても、レバークーゼンに3.1倍、ドローに3倍、アトレティコに2.5倍とアウェイチームの有利を示す配当となった。

 不利な状況に加えて、不動のCBであるエメル・トプラクが出場停止。グループステージ最終節のベンフィカ戦で終了間際に2枚目のイエローカードを受けて退場処分となった。

 高さ、強さ、速さ、技術と全ての能力を高い次元で兼ね備える世界屈指のDFの不在は、守備だけでなく攻撃面でも大きな影響を与えるだろう。

 ロジャー・シュミット監督が就任した今季は全体をコンパクトに保ち、激しくプレスをかけてショートカウンターを狙うスタイルだけに、CBは攻守に重要な役割を担っている。

 さらに、主将のラース・ベンダーも負傷によって欠場の可能性がある。4-2-3-1の中盤の底で的確なポジショニングと豊富な運動量、正確なパスでチームを支えているキーマンだけに彼が不在となればダブルで痛い。

 後方からの支援は確実に弱くなるため、ベララビとソン・フンミンという強力な両ウイングが期待以上のパフォーマンスを見せなければ勝利は遠のくだろう。

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