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サンフレッチェ広島、2015補強診断。攻撃を支えたシャドー2人が退団。穴埋めはチーム全体で

text by 編集部 photo by Getty Images

佐々木はバックアッパーに留まらない活躍が期待される

 前線は主力が移籍していったが、守備陣は今季も磐石と言えそうだ。

 3バックを形成する水本裕貴、千葉和彦、塩谷司は健在。ファン・ソッコが鹿島アントラーズへ移籍したのは痛いが、佐々木翔をヴァンフォーレ甲府から獲得した。ファンの代役としてだけでなく、レギュラーを脅かすだけの実力を持った選手だ。

 佐々木は176cmと決して長身ではないが、競り合いにも強く、甲府の守備を支えてきた。昨季は全試合に出場を果たす充実ぶり。今季も安定したパフォーマンスが望めそうだ。守備的なポジションを複数こなせることも魅力で、単なるバックアッパーにしておくにはもったいない選手。ハイレベルな広島守備陣に割って入るだけの力はあるだけに、今季の活躍が楽しみである。

 GKの廣永遼太郎はかつて柿谷曜一朗や齋藤学らと共にU-17日本代表でプレーし、守護神として活躍した。FC東京のトップチームに昇格したものの、出場機会を得ることができず。それでも、昨季はレンタル先のカターレ富山で自身初の二桁となる11試合に出場した。

 流通経済大学からは守備力のある川崎裕大を獲得。まだ攻撃面では成長の余地がある。広島のDFはビルドアップなど攻撃の第一歩としての働きも求められるため、この部分は今後伸ばしていきたい。

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