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奇跡を夢見たシャルケ、王者の余裕を見せたレアル。1点の間にある埋めがたい差

シャルケはチャンピオンズリーグ(CL)でレアル・マドリーと対戦した。ホームでの1stレグを2-0で落としていたシャルケは、アウェイでマドリー相手に2ゴールを奪う必要があった。撃ち合いの末、4-3で勝利したものの、合計スコア4-5で敗退が決定。奇跡のラウンド突破まであと1歩だった。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

勝ち抜けへ2ゴールが必要だったシャルケ

 またもロナウドだった。

奇跡を夢見たシャルケ、王者の余裕を見せたレアル。1点の間にある埋めがたい差
ドルトムントとのダービーでの完敗の後で、監督ディマッテオは若干の修正を試みる【写真:Getty Images】

 2015年3月10日、CLの決勝ラウンド第1戦、2ndレグをシャルケはアウェイでレアル・マドリーと対戦する。ホームでの戦いを0-2で落としたシャルケは、少なくとも2点を取る必要はあった。

 シャルケの対レアル戦の先発メンバーは次のとおり。布陣は3-5-2である。

 【GK】ヴェレンロイター、【DF】ヘーヴェデス、マティプ、ナスタシッチ、【MF】バルネッタ、ノイシュテッター、フクス、ヘーガー、マイヤー【FW】チュポ・モティング、フンテラール。内田篤人はベンチからのスタートとなった。

 ドルトムントとのダービーでの完敗の後で、監督ディマッテオは若干の修正を試みる。1stレグとは打って変わって、シャルケは深く構える5-3-2ではなく、両ウイングバックが比較的高い位置を取る3-5-2といった形でマドリーに挑んだ。そのような形で、7日のホッフェンハイム戦では3-1と結果を残している。

 点を取らなければそのままトーナメント敗退となるシャルケは、1stレグの姿が嘘だったかのように、開始から果敢に攻めた。キックオフの笛が鳴るや否や、ヘーガーは即座に左サイドを上がったフクスにボールを送る。早くもシャルケは攻撃的な精神を示した。

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