【英国人の視点】Jリーグで相次ぐ誤審にもなぜ議論起きぬ? 審判の進歩に必要な“徹底的な討論”

Jリーグが開幕して3節、早くも多くの疑惑の判定が問題となっている。毎節のようにJリーグで起こる誤審を、英国人ジャーナリストはどのように見ているのだろうか。

2015年03月26日(Thu)11時21分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images
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議論を弾圧するリーグ運営組織

 日本はとりわけ誠実なメディアを持つ国として知られているわけではない。『国境なき記者団』は、2014年の世界報道自由ランキングで日本を世界59位と位置づけている。

 支配的な“記者クラブ”文化は、断固として規制された境界の中で、主に報道の大部分を守秘するための責任を果たしている。福島第一原発で進行中の問題を覆い隠そうとする一連の動きは、日本の報道記者が物語の裏側にある真実を報告するために克服しなければならない障壁の最たる例であり、フットボールをテーマにする身近な記事を書くときよりも遥かに大きな問題になっていることは明らかである。

 開放的な社会において、十分に検証すること、もしくはそれを自主的に強要させることが許容されていないことは明らかだ。しかし、原因を追究することは、本来であれば自然なものなのだ。

 Jリーグの例を見てもそうであってはいけない。リーグ運営組織が試合の中で起きた事件に対する議論を弾圧する必要性を感じていることは理解に苦しむことであり、ますます無意味な課題となっている。

 開幕して3節の中でJ1が起こした行動は、毎週少なくとも一つは議論を必要とする事件があったにもかかわらず、それらに対してただ言葉で紛らわすか無視するかに終始した。とにかく先に進むしかない。彼らには何も見えていないようだから。

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