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日本代表 9年前

「点の取れる10番」へ。悲願のトップ下で先発濃厚な香川。苦い過去との決別で雪辱果たす

text by 元川悦子 photo by Getty Images

チームの目指すサッカーを示す

 その香川をハリルホジッチ新監督は本職のトップ下で起用し、再生させようと考えていることが、27日のチュニジア戦(大分)前日の公式練習で改めて明らかになった。

 この日はゲーム前日にも関わらず、珍しく公開練習。12対12+GKというゲーム形式のメニューでは、香川は赤ビブス組のトップ下に入っていた。

 フィールドプレーヤーが12人いたため、FWに岡崎慎司(マインツ)と大迫勇也(ケルン)が位置し、右FWに永井謙佑(名古屋)、左FWに宇佐美貴史(G大阪)、ボランチの位置に今野、山口蛍(C大阪)、水本裕貴(広島)が入る変則的な形ではあったが、基本布陣の4-2-3-1、そして香川のトップ下起用はほぼ間違いなさそうだ。

「(今回はようやくトップ下でチャレンジできそう?)そうですね。まあでも明日になってみたら分かんないですし、メンバーもたぶん誰も分かってないと思うんで。監督の戦術自体も分かんないんですしね。しっかりと全員が準備して、どんなポジションであろうがしっかりと要求に応えられるように。

 またチームとしてどういうサッカーを目指していくのかを、明日の試合で示していければいいかなと思います」と香川は努めて神妙な面持ちで語っていたが、ここまでの道のりが長かった分、本人は晴れ晴れとした表情をのぞかせた。

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