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CLベスト8、1stレグ。昨季決勝の再現マドリー・ダービー。“神の子”トーレス、大一番で恩返しなるか

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

今季アトレティコ相手に未勝利のマドリー

CLベスト8、1stレグ。昨季決勝の再現マドリー・ダービー。“神の子”トーレス、大一番で恩返しなるか
フェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】

 万が一、マンジュキッチ欠場の場合の代役、もしくは低調だった場合に交代要員となるであろうフェルナンド・トーレスはミランから復帰後のコパ・デル・レイでのアウェイのマドリー戦で2得点を挙げた。

 その後は目立った活躍が出来ず、マンジュキッチと比べてボールを収める能力に不安があるため、信頼は十分ではないかもしれないが、サッカー選手としての基盤を築いたチームに恩返しをするときは今だ。

 かつてリバプールに移籍する以前に在籍していた際にはマドリーとのダービーで得点を決められないことが話題となっていたが、その後栄光と挫折を経験した“エル・ニーニョ(神の子)”の活躍に期待が高まる。

 対するマドリーの面々に不安は少ない。今季長く負傷離脱していたモドリッチとハメス・ロドリゲスも戦列に復帰。ここ数試合はクリスティアーノ・ロナウドも爆発的な得点力を取り戻し、すでに公式戦49得点を記録している。

 しかし、3月22日にバルセロナに敗れて以降3連勝を記録してはいるものの、相手は19位グラナダ、12位ラージョ、14位エイバルと下位に沈むチーム。前述したようにマドリーは今季アトレティコ相手に未勝利なだけに、1点を奪うことも簡単ではない。

 特にアウェイでの計3試合はリーガで0-4、コパ・デル・レイで0-2、スーペルコパで0-1と文字通りの完敗。このスコアに終われば勝ち抜けは困難となるため、何としてもアウェイゴールを1点はもぎとりたい。そのためにもやはり背番号7の活躍は不可欠だ。

 4月も中旬を迎えようしているにも関わらず、冬の寒さが続く今日この頃。午前4時ともなれば暖房とはんてんが必要な観戦となりそうだが、このライバル同士の激突が熱を帯びれば帯びるほど電気代の省エネとなるはずだ。

【了】

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