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柏、苦しみながらも武富の2ゴールで全北現代に勝利。日本勢一番乗りで16強へ

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

柏、苦しみながらも武富の2ゴールで全北現代に勝利。日本勢一番乗りで16強へ
FW武富孝介の2ゴールなどでGS首位通過を確定させた柏【写真:ダン・オロウィッツ】

【柏レイソル 3-2 全北現代モータース ACLグループE 第5節】

 柏レイソルは22日、ACL第5節で韓国の全北現代モータースと対戦した。

 アウェイの地に乗り込んだ開幕戦ではスコアレスドローとなった両チーム。この試合に勝利すれば、同日に開催される山東魯能vsビン・ズオンの結果に関係なくグループリーグ突破が確定するホームの柏は、試合開始直後に先制に成功する。

 9分、DF輪湖直樹のCKにDFエドゥアルドがヘディングで合わせると、弧を描いたボールはGKの頭上を越え、そのままゴールに吸い込まれた。

 失点した全北現代はFWイ・ドングッがPA内からシュートを狙うが、GK菅野孝憲がきっちりセーブ。両サイドからクロスを放る全北現代に対し、柏はエドゥアルドとDF鈴木大輔を中心にしっかりと跳ね返した。

 ピンチを凌いだ柏には追加点が待っていた。20分、左サイドをドリブルで突破したFW武富孝介が右足を振りぬき、ゴールネットに突き刺した。

 勝ち点で柏と並ぶ全北現代は35分、レオナルドが直接FKを狙うが、菅野を脅かすには至らず。ここまで完全に試合を支配していた柏は39分に追加点を挙げる。右サイドを突破したクリスティアーノのグラウンダーのクロスを再び武富が決めて3-0とした。

 試合は柏が3点のリードのまま後半へ。柏は51分、クリスティアーノがミドルシュートを放つが枠をそれる。その後は全北現代にFKやCKなどセットプレーを与えてしまうが、集中力を高めた柏守備陣は相手にチャンスを作らせない。

 柏は66分、ハーフエーライン付近から左サイドをドリブルで駆け上がった輪湖が狙うもポストをヒット。その直後の67分、イ・ドングッに見事なバイシクルシュートを決められてしまい、全北現代に1点を返されてしまう。

 78分にはクリスティアーノのクロスからFW工藤壮人がヘディングでゴールを狙うが得点にはならず。直後には元FC東京のエドゥーがミドルシュートで菅野を脅かす。後半から徐々に攻撃のリズムを掴んできた全北現代は81分にイ・ドングッが強烈なミドルシュートを決め、1点差まで詰め寄る。

 柏は前半の3ゴールで全北現代を圧倒しながら試合終盤に2点を返されるも、最後までリードを守り切り、3-2のまま試合は終了。1試合を残してグループステージ首位通過を確定させ、日本勢一番乗りでベスト16入りを果たした。

【得点者】
9分 1-0 エドゥアルド(柏)
20分 2-0 武富孝介(柏)
39分 3-0 武富孝介(柏)
67分 3-1 イ・ドングッ(全北現代)
81分 3-2 イ・ドングッ(全北現代)

【了】

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