永井謙佑は日本代表の“飛び道具”になる――。突然のコンバートで見えた、J最強スピードスターの新たな可能性

2015年05月08日(Fri)11時30分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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「あれだけ走れて、守備もできる選手はなかなかいない」

永井謙佑は日本代表の“飛び道具”になる――。突然のコンバートが見えた、J最強スピードスターの新たな可能性
永井謙佑【写真:Getty Images】

 GMとして2010年シーズンのリーグ初優勝を縁の下で支え、4月にグランパスの代表取締役社長に就任した久米一正氏は「いまのポジションのほうが、永井は生きるんじゃないかな」とこう続ける。

「ペナルティーエリアがだいたい200坪あるとして、その左右にあるそれぞれ80坪をめぐる攻防にサッカーの醍醐味が生まれてくると僕は考えている。この80坪を突けば相手の最終ラインの誰かが釣りだされて、必然的にスペースが生じる。

 その意味でも、永井をサイドに配置すれば戦術的にも相手が嫌がる。あのスピードには誰も勝てないし、攻守両面において武器になる。あれだけ走れて、守備もできる選手はなかなかいない。日本代表の新しい監督が好むような『飛び道具』になるんじゃないかな」

 Jリーグが発表しているトラッキングデータによれば、永井の走力を示す1試合あたりの平均データは、コンバートの前後でほとんど変わっていない。

【走行距離】9.895km→9.75km
【スプリント回数】30.5回→29.83回

 永井本人は「このポジションでは10km以上は走れないですね」と苦笑いを浮かべる。しかし、4ゴールのうち3つをコンバート後にあげていることを考えれば、自陣から長い距離を滑走し、相手のペナルティーエリアへ向けてギアを上げていくスタイルがいかにチームにフィットし、相手に脅威を与えていることがわかる。

 2013年1月にベルギーのスタンダール・リエージュへ完全移籍したが、出場機会に恵まれないまま同年8月に期限付き移籍でグランパスへ復帰。今シーズンから完全移籍へ切り替えられた。海外志向が強かった永井の意向もあり、実は福岡大学から加入する際の交渉で違約金(移籍金)が低く設定されていた。

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