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香川先発のドルト、独杯決勝“前哨戦”黒星。デ・ブルイネは新記録樹立

text by 編集部 photo by Getty Images

香川先発のドルト、独杯決勝“前哨戦”黒星。デ・ブルイネは新記録樹立
ボールを追いかけるデ・ブルイネ(左)とドゥルム【写真:Getty Images】

【ヴォルフスブルク 2-1 ドルトムント ブンデスリーガ第33節】

 ドイツ・ブンデスリーガ第33節が現地16日に各地で行われ、日本代表のMF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントはアウェイでヴォルフスブルクと対戦した。

 ドルトムントは前節、ホームでヘルタ・ベルリンを2-0で下し、ヨーロッパリーグ出場圏内に勝ち点2差の7位まで浮上。欧州への切符を確実にするためには残り2試合で連勝したい。尚、ドルトムントは30日にもDFBボカール(ドイツカップ)決勝でヴォルフスブルクと対戦する。

 先制したのはヴォルフスブルク。1分、ハーフライン付近で相手のパスをカットすると、左サイドに流れるMFデ・ブルイネにボールを渡す。そのままエリア付近まで駆け上がると、中央へ走り込んだMFカリジューリがクロスに合わせ、いきなりゴールを奪った。デ・ブルイネはリーグ戦のアシスト数を21に伸ばし、ブンデスリーガ新記録を樹立した。

 開始早々に失点を許したドルトムントだったがすぐに同点に追いつく。11分、味方のスルーパスに抜け出したMFカンプルがGKベナーリオに倒されてPKを獲得。FWオーバメヤンが落ち着いてゴール左に流し込み、今季リーグ15得点目を挙げた。

 ヴォルフスブルクは18分、デ・ブルイネがハーフライン付近から一本のスルーパスで好機を演出すると、抜け出したFWドストが右足でシュートを狙うが枠を捉えられず。23歳のベルギー代表は30分にも相手選手を背負いながら素早くターンし、前線のドストへ絶妙なパスを送る。しかし、シュートはGKに弾かれ、ゴールを奪うことはできない。

 反撃に出るドルトムントは36分、カウンターから右サイドを駆け上がったMFムヒタリアンが中へ折り返し、ファーで待つオーバメヤンが頭で合わせるも枠を外してしまう。42分には、MFギュンドアンの縦パスに飛び出したDFシュメルツァーからパスを受けたカンプルがゴール前に放り込むもオーバメヤンの足に届かず。前半は1-1のままハーフタイムを迎える。

 後半に入ると、ヴォルフスブルクがいきなり勝ち越す。49分、CKのこぼれ球をエリア内に詰めていたDFナウドが振り向きざまに左足で押し込みゴールを決めた。

 勝ち点の取りこぼしが命取りとなるドルトムントは、70分にFWインモービレとFWロイスを投入し、攻撃の枚数を増やして得点を奪いに行く。

 ドルトムントは終盤相手を押し込むが、ヴォルフスブルクの守備を崩すことができず、最後までゴールを挙げられなかった。また、6試合連続で先発出場した香川は中盤のビルアップに積極的に加わったものの、ゴール前で決定的なシーンを作り出すことができず、70分に途中交代した。試合も1-2で敗れた。

 ドルトムントは最終節、ホームにブレーメンを迎える。

【得点者】
1分 1-0 カリジューリ(ヴォルフスブルク)
11分 1-1 オーバメヤン(ドルトムント)
49分 2-1 ナウド(ヴォルフスブルク)

【了】

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