フル出場新記録樹立。広島DF水本を「鉄人」たらしめる3つの理由。恐怖心克服の裏にある“家族愛”

16日に行われた鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島において、偉大な記録が樹立された。DF水本裕貴が「127試合連続フルタイム出場」を達成した。かつて、頭部の負傷によって生命の危機にも陥った水本が復活、そしてこの記録を達成するに至った要因とは。

2015年05月18日(Mon)11時30分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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クラブOB服部公太来の記録を8シーズンぶりに更新

フル出場新記録樹立。広島DF水本を「鉄人」たらしめる3つの理由。恐怖心克服の裏にある“家族愛”
水本裕貴【写真:Getty Images】

 サンフレッチェ広島のDF水本裕貴が、フィールドプレーヤーではJ1歴代最長となる「127試合連続フルタイム出場」を達成した。

 カシマスタジアムで行われた鹿島アントラーズ戦で先発フル出場し、クラブOBのMF服部公太(現サンフレッチェ広島ユースコーチ)がもっていた従来の記録を8シーズンぶりに更新した。

 常にコンディションをベストに整え、累積警告などによる出場停止処分とは無縁で、その上で指揮官が求めるパフォーマンスを高いレベルで発揮し続ける。不慮のアクシデントによる負傷も起こりうるサッカーにおいて、称賛に値する大記録と言っていい。

 9月には30歳になる水本を「鉄人」たらしめる理由は3つある。まずは恐怖心を克服したことだ。

 偉大な軌跡は、くしくもカシマスタジアムでスタートしている。2011年8月20日。ピッチに入場してきた水本の頭部には、黒いヘッドギアが装着されていた。

「覚えています。けがから復帰して、最初はベンチだったんですけど、次の試合から、ちょうどここで始まったんですよね。すごく運命的なものを感じます」

 当時は選手生命の危機とも戦っていた。同年5月7日に行われたヴァンフォーレ甲府戦。開始早々のセットプレーにおける空中戦で、競り合った相手選手のひじが水本の頭にまともに入った。

 後半に入ってから痛みが限界に達し、ベンチへ退いてから広島市内の病院へ緊急搬送された。診断の結果は頭蓋骨骨折及び急性硬膜外血腫。緊急の開頭手術を受けざるをえないほどの重傷だった。

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