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川島、苦しい1年を糧にさらなる高みへ「自分自身がピッチの上で示していく」

text by 編集部 photo by Getty Images

川島、苦しい1年を糧にさらなる高みへ「自分自身がピッチの上で示していく」
川島永嗣【写真:Getty Images】

 11日のイラク戦と16日のロシアW杯アジア2次予選に向けて始動した日本代表は2日、海外組のみが練習を行った。

 スタンダール・リエージュでレギュラーポジションを失い、厳しい1年を過ごした川島永嗣は、ヨーロッパでGKとしてプレーする難しさを語った。

「(日本人GKは)ヨーロッパにいるGKよりいい部分を出していかないといけないわけなので、そういった意味で求められる部分も多い」

 GKがチームにおいて重要な役割となるヨーロッパでは、どうしても言葉やコミュニケーション面のハンデがある。川島は「GKとしての存在感の強さだったりとか、どれだけ厳しい中でチームを引っ張っていけるかというところの色の濃さは、本当にメンタル面的にもより強さが求められる」と、その難しさが成長につながると述べた。

 しかし、スタンダール・リエージュで3年目を迎えた今季はレギュラーの座をはく奪される悔しさを味わった。それでも「試合に出られなかったことはもう明確なことですし、僕自身も出られないことに関しては、自分がやれることはチームでもやってきたし、向こうの監督にもアピールしたし、話もした」と、全力を尽くした結果だと強調している。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は継続的に出場機会を得られていなくとも、川島の経験と実力を買って招集した。川島自身も監督の求められるレベルに達しなければすぐに居場所を失うことを理解している。

 だが、そこでもベテランとしての経験が生きるはずだ。「若い時とは違って、自分の中での経験だったり、何をやらなきゃいけないのかという部分では自分の中にアイデアもあるし、自信ももちろんある」と川島は話す。そして、「それは自分自身がピッチの上で示していかなきゃいけない」と決意を語った。

【了】

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