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日本代表 9年前

「改めて技術が大事」。指揮官の高い要求で闘争心に火をつけた『サッカー小僧・岡崎』

ロシアW杯を目指す日本代表において、1トップの最有力候補となるのが岡崎慎司だ。今季、マインツで2年連続2桁得点を記録するなど、その得点力は日本No.1といえる。それでも、ハリルホジッチ監督はさらなる成長のために細かな技術を追い求める姿勢を要求した。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「走りは覚悟はしてたんで。ここできついのは全然OK」

「改めて技術が大事」。指揮官の高い要求で闘争心に火をつけた『サッカー小僧・岡崎』
岡崎慎司【写真:Getty Images】

 6月2連戦(11日=イラク戦、16日=シンガポール戦)に向け、1日から千葉県内で行われている欧州組の日本代表も4日目を迎えた。

 この日も午前午後の2部練で、午前は初日から参戦している長谷部誠(フランクフルト)、川島永嗣(リエージュ)、吉田麻也(サウサンプトン)ら8人に、前日午後合流した岡崎慎司(マインツ)と長友佑都(インテル)を加えた10人が参加。

 しかしメニューは大幅に異なり、後者2人はスプリント走り中心のメニューを強いられた。

 午後は長谷部ら8人が合宿初のオフとなる中、岡崎と長友はヴァイッド・ハリルホジッチ監督らスタッフ17人にサポートされながら2人だけのトレーニングを実施。細かいタッチのドリブルやフェイント、指揮官から出されたボールを複数回リターンしてシュートまで持っていくパターン練習などを1時間半にわたって消化した。

 ハリルホジッチ体制発足後、2度目の合宿となる岡崎は、すでに猛烈な走りが行われている情報を事前に入手していた。

「正直、走りは覚悟はしてたんで。ここできついのは全然OKだし、それくらいしないとコンディションが戻らないと思う」と初日の彼は淡々とした口ぶりだった。

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