ユベントスのDFパトリス・エブラは、現地6日に行われる欧州チャンピオンズリーグ（CL）決勝で対戦するバルセロナのFWルイス・スアレスと試合前に握手をかわすと強調している。

　2011年にマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていたエブラは、当時リバプールに所属していたスアレスから人種差別的言動を受けたと告発。その結果、スアレスには8試合の出場停止処分が下され、復帰後の対戦時にはエブラと試合前の握手を拒否したことが話題となった。

　英メディア『スカイ』でエブラは、CL決勝でスアレスと再戦することについて、「握手するよ。私はプロだ。何度も言っているが、自分の肌の色を誇りに思っている。問題はない。でも、私はバルセロナと対戦するのであって、スアレスだけとプレーするわけではない」と、個人的な感情よりもチームの勝利が優先であることを強調。

　また、今回の決勝の関しては「CLのファイナルで5度プレーすることは凄いことだ。日々のトレーニングで私が考えていることは、現役の間にCLを3度優勝すること。まだ1度しか経験していないから、明日は絶対に勝ちたいんだ」と意気込みを語った。

　今季から新しく加入したユベントスについては「ユナイテッドを去ることは難しい決断だった。しかし、ユーベでのトレーニングの質や量には驚いたよ。ここでは試合よりも練習の方が厳しい。（マッシミリアーノ・）アッレグリ監督は常に『大丈夫か？』と問いかけてきて、私は『まだ生きている』と返す毎日だ。人生の中でこれほどハードな練習をしたことは無かったよ。

　素晴らしい経験を積めている。今の年齢（35歳）の方が若い頃より動けているように感じているんだ。ワインのように熟成されることによって甘さを増している」と充実ぶりを漂わせた。

　ユベントス対バルセロナの一戦は、日本時間7日の3時45分に開始される。

【了】