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リバプール、浮上の鍵はどこに? ロジャースによる“復興プラン”、命運を左右する夏の移籍市場

2014/15シーズンのプレミアリーグを6位で終えたリバプール。チャンピオンズリーグ出場権を逃すなど失意のシーズンに終わったが、巻き返しを図るべく積極的な補強に動いている。来季の上位進出の鍵は、今夏の移籍市場でのパフォーマンスが握っているようだ。

text by 山中忍 photo by Getty Images

失意のリバプール、レジェンドも補強を勧告

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リバプールは2連敗でシーズンの幕を下ろすことに【写真:Getty Images】

 リバプールは、首位に2ポイント差の2位で終えた前シーズンから、25ポイント差の6位へと大きく後退して2014/15シーズンを終えた。同時に、チームを率いるロジャースの株も急激に下落した。新4年契約を結んだ翌年、解雇の噂の中でシーズンを終えたのだ。

 サポーター間からも退任を求める声が漏れた背景には、今夏のMLS行きが決まっていた英雄ジェラードに「リバプール引退」の花道を用意できなかったことへの不満もあったに違いない。クラブ生え抜きキャプテンにとってのラストシーズンは、優勝争いには絡めないまま4位争いにも敗れ、計9失点の2連敗で幕を閉じたのだった。

 そのジェラードが「必須だ」と言っているように、チームとしても個人としても「復活」を期すロジャースが成すべきは「補強」の一言に尽きる。当人も自覚しているようだ。自身が補強担当役員と共同で音頭を取る移籍市場では上々の滑り出しを見せている。

 ロジャース率いるリバプールの弱点は、攻撃志向の裏返しでもある不安定な守備。チームの最後尾には、昨季は個人ミスが目立ったミニョレの発奮材料として、8年間在籍したボルトン(2部)でプレミアリーグ経験も持つボグダンが新GKとして獲得された。

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