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負傷で帰国の安藤、決勝ベンチ入りは大仁会長との約束「勝ったら連れていってくれると」

text by 編集部 photo by Getty Images

決勝ベンチ入りの安藤、大仁会長との約束明かす「病院にお見舞いに来てくれた」
なでしこジャパンのFW安藤梢【写真:Getty Images】

 カナダで開催された女子W杯を準優勝で幕を閉じたなでしこジャパンは7日、成田空港から帰国した。

 初戦のスイス戦で相手GKとの接触で負傷し、帰国を余儀なくされてしまったFW安藤梢は、支えてくれたファンやチームメイト、そして来年行われるリオ五輪に向けた思いを語った。

「すごく辛かったし、苦しかった」と当時の心境を吐露したが、「たくさんのメッセージをいただいて前を向けた。今はそういった人たちに元気になった姿を見せることがモチベーションになっている」と、ファンに向けた感謝の言葉を述べた。また、全治は3ヶ月であると本人が明かしている。

 帰国後は、岩渕真奈が安藤の背番号「7」のユニフォームを着たクマのぬいぐるみを抱えているシーンが話題になっていた。

「あれはスイス戦のユニフォームを置いていったんですけど、チームの一員として大切にしてくれた。その気持ちにすごい感謝です」

 決勝戦では再びカナダ入りし、ベンチに座った安藤。その裏には、日本サッカー協会の大仁邦彌会長との約束があったようだ。

「大仁会長が病院にお見舞いに来てくれて、『みんなが決勝に行ったら連れていってあげる』と言ってくれた。そのあとに会長はカナダへ行って、みんなから『絶対連れていくからね』という連絡が来たときから頼もしかったし、絶対決勝に行ってくれるなと思っていた」

 W杯の舞台はわずか32分間に終わってしまったが、来年にはリオ五輪が控えている。「選ばれればまたなでしこに入りたいか? そうですね。(リオ五輪への)意識はあるので、元気にパワーアップしたいと思う」と語ったその眼差しは、すでにブラジルの地へ向けられている。

【了】

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