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日本代表 9年前

本田、香川、岡崎不在。宇佐美は得点源となれるか。川又、永井、興梠、浅野…サバイバルの行方は?

text by 元川悦子 photo by Getty Images

自然体でゴール、アシストを狙う宇佐美

 今回のアタッカー陣で確固たる得点源になり得る一番手が、今季J1通算16ゴールを挙げている宇佐美貴史(G大阪)だろう。就任後初の公式戦であるシンガポール戦でハリルホジッチ監督があえてスタメン起用した通り、彼のフィニッシュの精度は日本人屈指と言っていい。本人にも自分が日本の攻撃陣をけん引しなければいけないという自覚は強くあるようだ。

「得点もそうですし、得点を作り出すアシスト…、アシストといっても質の高いワンタッチで決めさせる、2タッチで決めさせるようなアシストを決めて、攻撃を数字で引っ張っていくことはしたいですし、それが自分のスタイルでもあるんで、よりゴールに直結するようにしていきたいとは思ってます。

 海外組がいるいないに関係なく、どの試合も個の力をしっかり出してアピールすることしか考えてないんで。つねにやっているメンタリティで日本の攻撃をリードしたい」と本人もあくまで自然体でゴールを積み重ねる構えだ。

 その宇佐美に匹敵するゴール前の切れ味を備えているのが、日本人離れした頭抜けた身体能力を誇る川又堅碁と爆発的なスピードを武器とする永井謙佑の名古屋グランパスコンビ。2人に対しては指揮官も選出時の記者会見で期待を口にしていた。

 特に川又は今回、1トップの軸に据えられる可能性が高いだけに楽しみだ。J1後半戦に入ってハイペースで得点を積み重ねる彼のブレイクは十分あり得るだろう。

 J1第1ステージ王者の浦和レッズの興梠慎三、武藤雄樹の両点取屋もどのような局面で使われるかによって、ゴールラッシュの火付け役になることは考えられる。

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