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日本の明るい未来を信じるハリル監督「批判は自分に。全てヴァイッドの責任」

text by 編集部 photo by Getty Images

日本の明るい未来を信じるハリル監督「批判は自分に。全てヴァイッドの責任」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 東アジアカップに参加中の日本代表は8日、翌日の中国戦に向けて練習を行った。今大会中はこれまで練習をすべて公開してきたが、この日は冒頭15分のみの公開で戦術面のトレーニングを中心となった。

 これまで2試合を戦って未だ勝利のない日本代表。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「1試合目、2試合目は特にフィジカル面でひどい状況だった」と語る通り、過密日程用による疲労がプレーに大きな影響を及ぼしていた。しかし、懸命な調整を経て中国戦にはより良い状態で臨めるという。

 今大会の日本代表は国内組のみで構成されている。ハリルホジッチ監督は「本当に日本でプレーしているよりよい選手たちが集まっている」とし、「おそらく2~3人は若い選手で、もしくはもう少し経験のある選手がここに入る」と将来に向けたプランも明かしている。

 遠藤保仁のような30代半ばの選手を起用すればリスクは少ないが、中国には20代前半の若い選手を多く連れてきた。これもハリルホジッチ監督の将来を見据えたプランの一環で「それらに関してあまり批判はしないでほしい」と、不要なプレッシャーを与えないよう求めた。

「みなさん本当にガッカリされているかもしれませんが、隣国で、そしてサッカーの面でもライバルになりますから、全員がそれを倒したいと。国民のみなさんもそう思っているでしょう。ただ、これが日本のベストメンバーというわけではない」と語るハリルホジッチ監督は、東アジアカップを日本の今後に向けた重要な強化の機会ととらえている。

 いまは日本代表をどのように強くするのがふさわしいか探していると話すハリルホジッチ監督。「我々が今、難しい状況にあるということを理解していただいて、ヴァイッドを批判してください。これは全てヴァイッドの責任」と、批判されるべきなのは選手でないと強調する。

「私は何をすべきか知っている。私の目的も、私のしたいことも分かっている。日本のチームを、日本のフットボールを変えて、どこに導いていくかも知っている」

 ハリルホジッチ監督は長期的な視点で日本代表を世界レベルへ導くプランを持っている。そのうえで「選手の気持ちや、チームの雰囲気は素晴らしい。本当に素晴らしい。いつかもっといい試合ができると思っている」とさらなる成長を約束した。

【了】

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