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90分間“縦ダッシュ”を繰り返した岡崎。プレミアデビュー戦で見せた揺るぎない信頼と圧倒的存在感

2015年8月8日、今季からレスターへ移籍した岡崎慎司が念願のプレミアリーグデビューを果たした。開幕戦ではゴールこそならなかったが、尽きない運動量と高い動きの質で常に相手の脅威となり、味方からの厚い信頼も感じさせる90分間となった。

text by 編集部 photo by Getty Images

岡崎がプレミア開幕戦に先発出場

Leicester City v Sunderland - Premier League
岡崎慎司がプレミアリーグデビュー【写真:Getty Images】

 2015年8月8日。この日は岡崎慎司にとって忘れられない1日となったに違いない。プレミアリーグの新シーズンが開幕し、岡崎はレスターの一員として先発出場。夢にまで見たリーグでのデビュー戦に臨んだ。

 対戦相手のサンダーランドは昨季ともに残留を争ったクラブ。レスターは第37節のサンダーランド戦でプレミアリーグ残留を決めていた。

 今季も最初の目標が残留になるレスターにとって、開幕戦は勢いをつける意味でも絶対に負けられない。目立った負傷者もおらず、ベストメンバーでタインウェアの名門を迎え撃つ。

 序盤、3分にいきなり決定機を作られる。GKカスパー・シュマイケルの好守でなんとか失点は回避したが、DF陣の足回りの悪さが目立ち、終始守備の不安を抱えたまま戦うことを強いられた。しかし、この日のレスターは一味違った。

 守備時は一度しっかり引いてブロックを作り、プレスの網にかけてボールを奪えば、アタッカー陣が手数をかけず相手ゴール前まで一気に攻め込む。岡崎は迫力満点の攻撃の中心として90分間奮闘した。

 開始11分、左サイドからマーク・オルブライトンが蹴ったFKに飛び込んだ岡崎の相方ジェイミー・ヴァーディーが頭でコースを変え、レスターが先制点を挙げる。ここから“フォクシーズ”の勢いは止まらなくなった。18分には岡崎の正確なポストプレーから流れを作り、オルブライトンのクロスに逆サイドのリヤド・マハレズが合わせて追加点。

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