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Jリーグ 9年前

J発展のために外資参入は賛成ですか? 他に必要なことは?【教えて、野々村社長!―01】

Jリーグがさらに発展していくためには何が必要なのか? 現場に携わるコンサドーレ札幌の野々村芳和社長へ素朴な疑問をぶつけ、より広い層へ現状を伝え、未来への提言を行っていく。不定期連載です。

シリーズ:教えて、野々村社長! text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

Jはプレミアを目指すべきか?

J発展のために外資参入は賛成ですか? 他に必要なことは?【教えて、野々村社長!―01】
コンサドーレ札幌の野々村芳和社長【写真:松岡健三郎】

――Jリーグがさらに発展していくために、参考にすべきリーグはあると思います。例えばプレミアリーグ。放映権料は世界一で、最下位のクラブにも毎年100億円も入ってきます。とはいえ逆にイングランド代表は弱体化してしまった現実もあります。日本は代表ももっともっと強くならなければならないわけですが、Jリーグはプレミアリーグのような発展を目指すべきなのでしょうか?

「目指すべきは目指すべきだと思う。プレミアを目指すというよりはリーグ自体がトップリーグを目指すべき。イングランドみたいに代表が……というのはあるけど、そこは外国人枠のコントロールなどで、何らかの強化ができたりするんじゃないかと思う。Jリーグが今のままでいいわけがないから、そこはもっと大きくなることをもっと明確に目指すべきだというのは間違いない」

――『Jリーグを大きくしなきゃいけない』というのは理解できますが、最近のクラブの財政状況を鑑みると、目標と現実が反比例しているという意見もあります。お金を使わない、縮小傾向にあるのではないか、と。

「本当に使わない方向になっているのかな」

――違いますか? もちろんセレッソなど一部の例外はあるかと思いますが……。

「数年前、クラブライセンス制度が始まる前のシーズンより人件費は上がっているんだよね、トータルで。だから縮小していっている感じではないと思う(編注:過去5年のJ1クラブ人件費の平均は2010年が14億2400万円、2011年が13億4500万円、2012年が14億700万円、2013年が13億90000万円、2014年が15億600万円)。

 ただ、クラブライセンス制度があるから、入ってくるお金に対して出ていくお金の限度がある程度決まってきてしまうところがある。いかに入ってくるお金を増やすかっていうことをやらないと、特定のクラブが中国のように100億使ったり、ということはできない」

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