【西部の目】ハリルJ、6発大勝も進歩は微妙。いまだ洗練されないサイド攻撃

日本代表は8日、ロシアワールドカップ・アジア二次予選でアフガニスタン代表と対戦した。国内情勢の不安により中立地イランで開催された一戦は、香川真司や岡崎慎司の2ゴールなどで、終わってみれば6-0と大勝。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督体制になって最多得点試合となったものの、攻撃面では大きな進歩を遂げているとは言い難い内容だった。

2015年09月09日(Wed)10時48分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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6ゴールで“スタートライン”に

歩は微妙。いまだ洗練されないサイド攻撃
日本代表はアフガニスタン代表に6-0で大勝【写真:Getty Images】

 シンガポールより少し弱いがカンボジアよりも強いという位置づけになるアフガニスタンに6-0。日本はようやく本来の得点力を取り戻せたのではないか。

 シンガポール、カンボジア戦での決定力不足については、攻撃方法や人選などもあったとはいえ、大半はメンタルの問題だった。余裕のなさが目立っていた。

 シンガポールにホームで無得点に終わり、東アジアカップでも芳しい成績を残せず、カンボジア戦では力が入りすぎていた。ハリルホジッチ監督は選手の士気の高さを「素晴らしかった」と称賛していたが、引いている相手を崩して得点するために必要なのは意気込みよりも余裕である。日本はカンボジアではなく、別の何かと戦っているようだった。

 アフガニスタン戦でも固さは見られたが、それまでの2試合よりもプレーぶりに余裕があった。シュートとみせてパス、右と思わせて左…そうした相手を「いなす」プレーが多くなっていた。相手が必死になればなるほど、そうしたプレーは効いてくる。本来必要な余裕を取り戻したことで、日本は難なく加点していった。少し時間はかかってしまったが、これでスタートラインに立てた感じだ。

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