【西部の目】ハリルJ、6発大勝も進歩は微妙。いまだ洗練されないサイド攻撃

2015年09月09日(Wed)10時48分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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進歩したかどうかは微妙

歩は微妙。いまだ洗練されないサイド攻撃
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 予選は通過すればそれでいいと思っているので、6-0でも1-0でも構わないのだが、あえて内容について触れると攻撃面で進歩があったかどうかは微妙なところ。

 引いている相手を崩すのは簡単ではないが、もともと力の差は歴然としている。崩し方うんぬんよりもメンタル、あるいはセンスの問題があるだけだった。

 ただ、アプローチについていえば、明らかに用意していただろうサイドの深さを使う攻撃はあまり洗練されているとはいえなかった。

 中央の森重からサイドへのロングパスは何度か流れてしまっていた。そもそも逆サイドの裏を使うなら、いったん相手のラインを下げさせてからボールを下げ、ラインを整えてくる瞬間を狙ったほうが効果は大きい。

 逆サイドのDFはラインを揃えようとしていてフリーズしやすいうえ、自分の視野の外に日本選手が来ているのを知っていてもボールと両方を見ることはできない。その角度(サイド寄り)からボールが入ってくるので、わかっていても防ぐのが難しいわけだ。

 引いている相手を崩す場合の定石といえるアプローチである。香川はボルシア・ドルトムントでこのパスを何度も成功させているし、日本代表としてもザッケローニ監督時代に得意としていた攻め手だった。しかし、アフガニスタン戦ではそれなりの効果はあっても以前より洗練されていたといえるほどでもなかった。

 6点取れたのだから良い攻撃もあったとはいえ、明らかに進歩したいえるほどでもなく、前の2戦でかかっていた病から回復した程度ではないか。

【了】

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