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新たな「ファンタスティック4」。香川、ムヒタリヤン、オーバメヤン、ロイスを導く指揮官の存在

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ムヒタリヤンを解き放ったトゥヘル監督との対話

 リーグ戦が再び中断期間に入るまで、20日にホームでレバークーゼン戦、そして10月4日に敵地でバイエルン戦と、ドルトムントは上位陣と対戦する。ムヒタリヤン、オーバメヤン、香川、ロイスの4人は、どこまでブンデスリーガを破壊し続けるのか。期待と注目が膨らんでいるのだ。

 それにしても、昨季と同じ顔ぶれであるにもかかわらず、なぜこれほどまでの得点力を発揮しているのだろうか。

 要因の一つに、新監督のトゥヘルが、言うなれば“リラックスと集中”をもたらしたことが挙げられそうだ。『シュポルトビルト』誌に対して、ムヒタリヤンは次のように述べている。

「より自由でリラックスした状態を感じるよ。問題を分析して頭から取り除くことを学んだ」

 トゥヘルはムヒタリヤンとの対話の中で、ミスを責めるばかりではなく、何より長所を働かせることを説いたという。トゥヘルはムヒタリヤンのプレースタイルに「好意」を示した。それは、親が子を信じる気持ち、と言い換えても良いのかもしれない。

 新監督が、ムヒタリヤンに説いたような対話を、他のBVBの選手たちとも繰り返したかまでは定かではない。しかしムヒタリヤンに現れたような変化は見ることが出来る。

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