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新たな「ファンタスティック4」。香川、ムヒタリヤン、オーバメヤン、ロイスを導く指揮官の存在

ドルトムントのスタートダッシュの原動力となったムヒタリヤン、オーバメヤン、ロイス、そして香川。地元メディアは「ファンタスティック4」と称えている。この4人の力が最大限に発揮されている背景にはトーマス・トゥヘル新監督の存在があった。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

公式戦8試合で30得点中25得点を叩き出す

新たな「ファンタスティック4」。香川、ムヒタリヤン、オーバメヤン、ロイスを導く指揮官の存在
ドルトムントの「ファンタスティック4」とは、ムヒタリヤン、オーバメヤン、香川真司、ロイスの4人から成る、具体的な攻撃陣のこと【写真:Getty Images】

 もう1つの「ファンタスティック4」に期待が高まっている。15/16シーズンのブンデスリーガにおいて、まず「ファンタスティック4」とは、バイエルンの4連覇を意味した。正確に言えば、バイエルンが史上初のリーガ4連覇を成し遂げられるかどうか、その偉業に対する期待である。

 そして9月11日にブンデスリーガが再開するに当たって、全く異なる「ファンタスティック4」が注目を集めている。9日付の『シュポルトビルト』誌は「“トゥヘルの”ファンタスティック4」という特集を組んだ。

「ムヒタリヤン、オーバメヤン、カガワ、そしてロイスはリーガで最も危険なオフェンスを形成する」

 バイエルンのそれが抽象的な野望を示すのに対して、ドルトムントの「ファンタスティック4」とは、ムヒタリヤン、オーバメヤン、香川真司、ロイスの4人から成る、具体的な攻撃陣のことだ。

 8月の3試合を3連勝で終えて、ドルトムントは首位に立っている。3試合で決めた11得点の内、8得点を「ファンタスティック4」が占めた。内訳はムヒタリヤン2、オーバメヤン3、香川1、ロイス2、である。少し広く、トゥヘル体制となってからの公式戦に目を移すと、8試合で30得点中25得点を「ファンタスティック4」が叩き出した。

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