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ハリルホジッチ監督、カンボジアの前線を警戒「過小評価してはいけない」

text by 編集部 photo by Getty Images

ハリルホジッチ監督、カンボジアの前線を警戒「過小評価してはいけない」
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 ロシアW杯アジア2次予選のカンボジア戦を翌日に控えた16日、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が記者会見に臨んだ。

 シンガポール戦翌日から現地でトレーニングを続けている日本代表。別メニュー調整でコンディション向上に努める選手もいるが、ハリルホジッチ監督はカンボジア戦での先発メンバー変更を明言している。

「たくさんの選手にプレーする資格がある。彼らに表現する機会を与えたい。リスクがあることも分かっているが、すべての選手に信頼を置いている。選手は11人だけではない。23人いる。そしてすべての選手にできるだけ機会を与えてあげたい」と述べ、出場機会の少ない選手たちにもチャンスがあることを示した。

 一方でカンボジアへの警戒も怠らない。「カンボジアがどうプレーするかほとんど分かっている」と語るハリルホジッチ監督だが、「過小評価してはいけない。クオリティがあることも分かっているし、モチベーションがかなり高いことも知っている」と、“ジャイアントキリング”を狙う相手に対して気を引き締める。

 実力では圧倒的に上と見られている日本だが、6月にはシンガポールとまさかの引き分けを演じるなど、どんな相手にも油断は許されない。「2~3人カウンターを仕掛ける選手がいる。FWはかなりいい」と、前線に危険な存在が多くいると指摘した。

 では、勝つために何が必要なのか。ハリルホジッチ監督は守備陣に対してカウンターをケアすること、攻撃陣には「ゴール前でリアリストになる」ことを求めたという。チャンスを作るだけでは得点にならない。冷静にシュートを決めてこそ勝利につながっていく。

 アウェイ2連戦を勝って締めくくれるか。出場する選手たちがハリルホジッチ監督の期待に応えなければ望む結果を手にすることはできないだろう。

【了】

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