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Jリーグ 8年前

来季導入J3への“セカンドチーム参戦”。U22選抜の課題を教訓に、村井チェアマンが込める期待

text by 藤江直人 photo by Getty Images

「本気で育成に舵を切るクラブを、参加させていきたい」

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村井チェアマン【写真:Getty Images】

 詳細を詰めるのはこれからになるが、各クラブの要望を調整し、実戦の機会を均等に設けていく役割に、村井チェアマンは「Jリーグが一定の関与を果たしていきたい」と構想を描く。

「レフェリーを派遣する件など、さまざまな形のサポートが必要になってくるので」

 U‐23チームの参戦によって、JFLからJ3へ参入するチーム数に制限はかけられないという。今シーズンの鹿児島ユナイテッドFCのように、条件を満たしたチームに対しては常に門戸を開く。

 つまり、JFLから上がってくるクラブが増えるほど、U‐23チームの上限も増えていく。総チーム数が増えれば、将来的にはカンファレンス制を導入して東西などにわけることもJリーグが視野に入れている。

 その意味でも、どのクラブが来シーズンからU‐23チームをもつのかが注目される。現状では前出のガンバとFC東京に加えて、セレッソ大阪とサガン鳥栖が前向きだとされている。

「一過性で『やはり辞めた』となってしまえば、J3に対して非常に迷惑な話となる。どのクラブであっても財務的な裏付けや保有選手層の厚さといったリアリティーをしっかり審査するし、しっかりと継続して参加していくことへのコミットも求めます。J3全体の価値を向上させていくことに貢献する、姿勢や哲学といったものも問われてきます。本気で育成に舵を切るクラブを、参加させていきたい」

 申請が締め切られた後はJリーグによるヒアリングが行われ、12月15日の次回理事会後に参加チームが正式発表される。来年以降に応募チーム数が上限チームを上回った場合には、U‐23チーム同士による入れ替え戦を実施することも検討されている。

【了】

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