【イタリア人の視点】再考したい人種差別問題。防がなければならない“間違えたレッテル”

2015年11月30日(Mon)10時44分配信

text by チェーザレ・ポレンギ photo Getty Images
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サポーターの大多数が人種差別的であるということは決してあり得ない

 しかし、浦和サポーターやサッカーファンにレイシストのレッテルを貼るのは実に大きな間違いだ。

 浦和レッズは、本拠地である埼玉スタジアム2002に3~4万人のサポーターを集めることが少なくない。サポーターも大挙してアウェイ遠征にも向かうなど、おそらく日本で最も声の大きな存在だろう。試合前に彼らはよく美しいコレオグラフィーを見せるが、私が海外メディアに日本のサポーターの素晴らしさを伝えるときには大抵、彼らの写真を紹介している。

 私は何人かの浦和サポーターと個人的な付き合いがあり、また選手数人やクラブともプロフェッショナルな関係を持っているが、浦和レッズとサポーターの大多数が人種差別的であるということは決してあり得ない。

 それゆえ私たちは注意を払って、今回のような出来事について話すときは決めつけてかかることがないように努める必要が大いにある。

 馬鹿げた横断幕を掲げる少人数のグループや、たった1人の人種差別的なツイートによって“ティフォセリア”(イタリア語で“サポーター”)全体をレイシストにしてしまうのは、非常に残念な間違いだ。またそうすること自体が、ある意味では差別的な行為ではないだろうか。

 一方で、パトリックが訴えるように私たち自身も警戒する必要がある。そして私たち日本サッカーのコミュニティーは、その大小に関わらず、いかなる人種差別の暴発をも許してはならない。

【了】

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