パトリックはロシアW杯に間に合うのか? 外国人選手の帰化条件【弁護士が解説します】

2016年01月15日(Fri)10時26分配信

シリーズ:弁護士が解説します
text by 藥師神豪祐 photo Getty Images
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パトリックはロシアW杯に間に合うのか?

パトリックはロシアW杯に間に合うのか? 外国人選手の帰化条件【弁護士が解説します】
パトリックはロシアW杯に間に合うのか【写真:Getty Images】

 以上に見てきた通り、まず帰化については、法務大臣に非常に広い行政裁量が認められているところであり、なかなか見通しを立てることは躊躇せざるをえない仕組みになっています。

 加えて、W杯に合わせて帰化するとなると、審査期間も重要になります。しかしながら、帰化申請に対する許可処分については、1年程度かかる場合もあり、標準処理期間も設けられておらず、審査期間についての見通しもなかなか立たないところです。

 また、FIFA規則についても、「5年以上の居住歴」という要件は、一見すると事実ベースで決まるようにも思えますが、数ヶ月間海外のクラブに移籍していたような場合にどう判断するかは、事実認定というよりは、事実評価の領域に属します。

 そうすると、こちらについても、微妙なケースで判断した過去の事例も多くはないところですので、見通しを立てることは難しいものと言えます。

 パトリック選手に関して述べますと、2013年の2月に川崎フロンターレに期限付き移籍していますので、5年後はまさにロシアW杯の開催される2018年となってしまいます。そうしますと、申請の許可を得られても、W杯には間に合わないか、直前の合流になってしまいます。

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