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浦和、シドニーFC下し白星発進。G大阪ドローで日本勢のACL初戦はわずか1勝

text by 編集部 photo by Getty Images

浦和レッズ
武藤のゴールを喜ぶ浦和の選手たち【写真:Getty Images】

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第1戦が24日に行われ、日本から2チームが大会初戦に臨んだ。

 ホームにシドニーFCを迎えた浦和レッズは序盤に幸先良く先制する。8分、梅崎が右からグラウンダーのクロスを供給すると相手DFに当たってコースが変わる。ボールはゴールの前へとこぼれていき、目の前のDFもGKに処理を任せたものの意図が伝わらず、その隙をついた「新9番」武藤が冷静に流し込んだ。

 元仙台のアーノルド監督に率いられたシドニーFCは急造の5バックが機能せず、浦和にチャンスを作られてしまう。先週末のシドニー・ダービーで壮絶な戦いを演じた影響もあり主力が一部メンバーを外れるなど厳しい戦いを強いられた。

 後半も浦和のペースで試合が進む。52分にセットプレーからピンチを迎えたが、GK西川がシュートを顔面でセーブし事なきを得る。そして63分、興梠がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得すると自ら決めてリードを2点に広げた。

 2点ビハインドを背負ったシドニーFCのアーノルド監督は71分にチームの2枚看板であるニンコビッチと元清水のアレックス・ブロスケを投入して本来の4バックで反撃を試みる。浦和は74分に青木を下げて今季の新戦力として獲得した遠藤をデビューさせた。

 シドニーFCは83分に途中出場のニンコビッチが強烈なシュートを放つも、GK西川のファインセーブにはじき出されゴールならず。最後まで集中を切らさず得点を許さなかった浦和は2-0で勝利。日本勢で唯一ACL初戦を白星で飾った。次節は来月2日、アウェイで浦項スティーラーズと対戦する。

 アウェイ韓国で水原三星ブルーウィングスと対戦したガンバ大阪も拮抗した試合を展開する。両チームともゴールポストに当たるチャンスをつくるなど、いつ得点が生まれてもおかしくない緊迫した状態のまま前半をスコアレスで終えた。

 後半に入っても両チームともなかなかゴールを奪えない。G大阪は流れを変えるべく64分に宇佐美を下げ、ベンチスタートだった遠藤をピッチへ送り出した。しかし、終盤にかけて劣勢に立たされる。水原に何度もゴール前まで迫られてしまった。

 それでも最後までしのぎ切ったG大阪はアウェイで貴重な勝ち点1を獲得。スコアレスドローという最低限の結果でJリーグ開幕戦に備える。次節は来月2日、エウケソンら大型補強で注目された上海上港を破って勢いに乗るメルボルン・ビクトリーを本拠地吹田スタジアムで迎え撃つ。

 この2試合で日本から出場の全4チームがACL初戦を終えた。FC東京と広島は敗れていたため、1勝1分2敗と厳しいスタートを強いられている。勝利したのは浦和のみ。残る3チームは次節で今大会初勝利を目指す。

【結果】
浦和 2-0 シドニーFC
水原 0-0 G大阪

【了】

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