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日本代表 8年前

大儀見よ、イブラになれ。苦境のなでしこ、リオ五輪予選逆転突破のために必要な3つの変革

なでしこジャパンはオーストラリアに敗れ、韓国と引き分けたことで4大会連続の五輪出場が危うい状況に追い込まれている。彼女たちがこれまでに戦ってきたどんな修羅場よりも厳しいかもしれない。そこから抜け出すにはどうすればよいのか、3つの視点から提言する。

text by 舩木渉 photo by Getty Images

リオデジャネイロ五輪出場を信じて

なでしこジャパン
4大会連続の五輪出場が危うくなっているなでしこジャパン【写真:Getty Images】

 かつて世界一を経験したなでしこジャパンが窮地に立たされている。先月29日に開幕したリオデジャネイロ五輪最終予選で2試合を終えてわずか勝ち点1しか獲得できていない。参加している6ヶ国のうち2ヶ国しか出場権を獲得できないため、自力でのリオ行きが消滅。すでに4大会連続の五輪出場が危うくなっている。

 アジアで勝てなくなった原因は何か……様々な推測と考察が駆け巡っている。世界一からの景色を見てしまったために要求が高くなっているのか。世代交代に失敗したのか。周りの国々のレベルが上がったのか。たくさんの考えを見聞きしてきた。もちろん、低迷の原因は多岐にわたるもので、「これが原因だ」と断定することはできない(そしてすべきでもない)。

 そこで今回は後ろを振り返って終わったことを深く考えるのではなく、「リオ五輪出場権獲得」という近未来のために3つの提言をしたい。

 筆者はこれまでなでしこリーグやそこでプレーする多くの代表選手を取材してきた経験から、世界を知る彼女たちなら険しい壁を乗り超え、必ず目標を成し遂げられると信じている。

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